かたくなに背を向けて
庭に咲いている一輪のツバキ。この木の花は今年この一輪だけでほかの蕾はない。
その花が、そばのブロックのほうに向いて咲いているため、人も虫も無視し、すねたような雰囲気を漂わせている。
こっちに向かせようとつまんで捩じってみたが、かたくなに蕊を向けようとはしない。
なんだか”見返り美人”という言葉を思い出させている。
花としては、花粉の媒介をしてくれるメジロや蝶をあてにしているのだろうが、この地に植えてくれた人間はどうでもよい存在だということを身体で示している。
ここ2~3日円高株価下落が大きなニュースとして流れている。
原因は、世界中に蔓延し始めたコロナウイルスと石油の下落だというが、リーマンショック並みの影響があるのかもしれない。
少し前に老後の預金二千万円問題が言われた時「手持ちの資金を株に投資して老後に備えましょう」なんて言っていたが、その通りにした人は失った資金を前にして冷や汗をかいているだろう。
「株なんてものは博打なんだから素人が手を出すものではない」と若い時から言われていた身にとって「やっぱりね!」というしかないのだが、、、、
コロナウイルス問題が解決すればこの株価は元に戻るのかもしれないが、リーマンショックの影響がやっと収まったのはつい先ごろで、日本では失われた20年とも30年ともいわれたくらい長引いた。
いつまで続くのか、本当に戻るのかは予測もつかない中、何十年も続けば寿命との競争になりかねない。
ツバキの花のように、いつまでも背を向けていられると大変なことになる。
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