ネコネコオンボ
ネコヤナギの花が先端からつぼみを開かせ始めていた。
厚いコートの毛皮を脱ぎ捨て、もうこれから寒いとは言わせないというかのように薄い黄緑の穂をのぞかせる。
下の枝の穂は「大丈夫かな?」とでも言いたげに上を眺めて様子見をしている。
飛騨では、この時期のネコヤナギを”ネコネコオンボ”と言って子供のおもちゃにしていた。
とうぜん、この名前は日本中の共通語だと思っていたらそうではないと、飛騨言葉を紹介している「佐七」という人の多分同年代か少し上の人の解説に載っていた。
そして、ネコネコオンボは木の枝に抱かれた猫からきているのではないかとあった。
しかし、自分の小さなころからの思い出としては、猫のしっぽという解釈で過ごしてきたので、、、、
飛騨では今年は特に雪の少ない年だったそうで、積雪もすくなかったようだが、思い出すのは雪に押さえつけられた木の枝がもう少しすると雪をビシッとはねのけて雪の上に小さな花芽をつけた猫柳を思い出してしまう。
まるで、江戸時代、権力に押さえつけられた飛騨の百姓一揆のど根性のような感じがして、、、、。
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