人間世界とは別に
長野県立科町の古刹”津金寺”は今流行しているコロナウイルスと建築物の工事などから今年はカタクリ祭りを中止するという看板が出ていた。
そのため、今頃から人出が多くなる時期であるが、今年は駐車場に一台の車も見られない。
しかし、隣接する敷地にはカタクリ、ヤエザキイチゲやヤマエンゴサク、フクジュソウなどは人間世界を気にすることもなく咲き出していた。
義弟たちの病気もあったがコロナウイルスで外出自粛などがうたわれては行く機会を無くすると思い長野まで行ってきた。
病気のほうは幾分落ち着いているようなので、来たついでとばかりジャガイモを10kgほど植え付けることにし種芋を調達した。
昨日は、その芋を植えるため畑に畝を掘り苦土石灰と肥料を蒔き、土をしてから種芋を30センチ間隔に植え付けてきたが、その作業中、通りかかった小学生が膝に手を当てて丁寧に頭を下げ「コンニチハ」と可愛い声であいさつをする。
こちらは驚きながらも大きな声で挨拶を返す。
そんなこんなで通りかかった4人の子供に鍬を握りながらの挨拶は、長年忘れていた古い昔のことを思い起こさせ、このあたりの子供たちにどんな教育をしているのか見てみたい思いに駆られた。
この習慣は、歳をとっても受け継がれている様子で、高校生までが挨拶をしてくれる。
この子たちが、卒業してほかの地区に出て行った時から色分けがつかなくなるのが口惜しい気がする。
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