こもどうふ
飛騨全体の土地言葉かどうかは知らないが豆腐のことを”トッペ”と言っていた。
自分のおばあさんも茂住という集落でトッペをつくり、縄で縛って配達しており、自分も何度か知り合いの家まで届けたことがある。
固いとはいえそこは”トッペ” 着ているものに触ってはいけないし地面に触れてもいけない、用心しいしい手をあげて歩くのはすぐにだるくなるし大変な使いだった。
豆腐を縄で縛って、、、、今どきの豆腐はそんなことができないがそのくらい硬かったのが昭和の初めの豆腐であった。
そして、いま、ふるさとに帰ると帰り土産にというより、自分が食べるために買ってくるのものの一つに「菰豆腐」(こもとうふ)があり、どうも飛騨でも高山から北の方しか作っていないような気がする。
その作り方は豆腐を半分に割り、すのこで巻き茹でたものだが、巻き加減が難しく一度木綿豆腐でやってみたが見事失敗した。
出来上がった菰豆腐は固く締まりその中に無数の穴が開いており、煮しめなどに使うとその穴にだし汁が染み込んで懐かしの味わいが出てくる。
その菰豆腐をはじめ蒲鉾や黒作りが今日届いた。
思ってもいなかっただけにうれしすぎてついご飯のお代わりをしてしまったが、ご飯のお代わりなんてここ久しくやったことがなかっただけに、満腹感でいま眠くてしようがない。
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