不老不死
クララの花が咲いていた。
薄緑の花は葉っぱの色の近くて冴えないがマメ科の植物の特徴を余すことなく兼ね備えている。
この花は、明るい草原を好むが、毒があるため放牧されている牛や馬などの草食動物は食べないので牧場などでは群生している。
クララとカタカナで書くとアルプスの少女ハイジに出てくるお嬢さんの名前と一緒なので帰化植物化と思わせるが、この植物の毒でくらくらしてしまうところから、”眩草”という字から来たそうだ。
ただこんな毒草でもこれがないと生きられない虫がいて世は様々だと認識させられる。
そのむかし、たぶん戦前の歌ではないかと思うが#いま帰るタジマモリ タジマモリ~って歌かあった。
なんでも垂仁天皇っていう人の時代に不老長寿の果物を中国に探しに行って、帰ってきたらその前の年に天皇が亡くなっていたという風な歌詞だったように覚えている。
学校に入る前の歌で戦争中に聞いた歌だからここの部分しか覚えていない。
その一方で、秦の始皇帝がやはり不老長寿の果物を日本に探して間違いでなければ徐福という人を日本に派遣したが同じように持って帰る前に始皇帝は亡くなってしまっていた。
普通の人でもそうかもしれないが、権力者になると不老不死の願いは強烈なようだ。
権力頂点というのはよほど魅力があるようでロシアのプーチンは憲法を変えてまでその座を守りたいようだし、中国の習近平や北朝鮮の金一族も国内をがちがちに固めて安泰を図っている。
我が国も、アメリカもまたしかり、いまの医術では不老不死が願えない以上いずれはあの世とやらに赴かねばならないのに、どうして権力が手放せないのか、、、、
ゆったりとした気持ちで老後を生活し、穏やかな気持ちで幕を閉じるのがそんなに怖いのだろうかと、、
もっとも、レーニンや金日成をはじめ幾人かは永久保存とかでその姿のまま眠っているそうだが、体制が変わったとき足蹴にされかねないとしたら、早く灰にしてもらった方がよほど気が楽と思うが、どうなんだろう。
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