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2020年7月24日 (金)

うつせみ

P7240623-2

窓を開けたら虫よけサッシの2/3ほどの高さのところに空蝉を見つけた。

昨日見なかったことから昨夜のうちに庭の中から出てきてコンクリートのたたきを這い、そのあとどうやってここまで登ってきたのだろうか。

かなり難しい経路を歩んだようで、よくここまで登ってきたと感心するやら、なぜ近くの庭木に登らなかったのかと不思議がるやらで、、、、、

考えてみたら、蝉は卵から孵って7年間ほど土の中でくらし、脱皮したあとよくて二週間の命だと聞いた。

彼の人生から見れば、脱皮してからの期間は全人生の7%にもならない期間である。

その7%のためひたすら木の根や土から栄養を取り成長することに命を懸けてきたのであろう。

翻って、自分の場合はどうか、17歳から62歳まで働いてきた成果でいまを生かされているのだが、今になって思うのは何度か生き死にのはざまを運よく潜り抜けて、、、、、「運がよかった」の一言に尽きる。

 

今になって思えば、その時はそう思わなかったが、周りの人の優しい対応にに助けられてきた結果である。

知り合いのおばあさんは自分を見ると「あんたは前世が徳人だったからね」というが、その運もだいぶ無駄に使い果たしてきたようだ。

 

我昔所造諸悪業、、、、、、、 一切我今皆懺悔

 

 

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