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2020年7月 9日 (木)

十王気取りで

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とある禅寺の庭先にしつらえられた十王像。

詳しいことは知らないがもともとは中国の道教由来の石仏で亡くなった人がこの十王によって審判を受けるとのことだそうで、閻魔様とよく似た仕事をするらしい。

 

秋霜烈日とは冷たい秋の霜 カンカン照りの太陽を意味し日本では検察のバッジがそれを表していると聞いた。

検索してみると、「刑罰や権威が極めて厳しく 厳かな例え」とある。

 

むかし(2000年以上前)、秦の始皇帝が刑罰を決めるとき身分に関係なく公平せよと伝えとある。

国家や人が人に刑罰を与えるときはこの公平ということが一番の根本であることは間違いなく、これを破れば法律そのものの信用性がなくなるはずである。

昨日、先の参院選挙で買収などの選挙違反事件で元法務大臣だった河合克之氏と妻の参議院議員案里容疑者を起訴したが、収賄の疑いを求められていた県会議員や市町長ほか議員を含めて百人の刑事処分を見送ることにしたと報道された。

金額の多い少ないばかりを言うのではないが200万円を受け取った県議さえいる中でこれが不起訴というのはどういうことだろう。

全く選挙のことを知らない人がもらったのではなく、議員ともなれば選挙のプロのはずである。

過去に、鹿児島県ででっち上げの収賄で刑に服し出所後の裁判で無罪になった事件では脅したりすかしたりした捜査の手口があからさまになったが、今回はほとんどの議員たちがペラペラと罪を認める供述をテレビの前で話している。

日本の裁判は起訴されると前例を踏襲して99%有罪になるそうだが、その起訴さえされないということは検察が十王気取りで六法全書を捻じ曲げたということだが、そんな権限をいつから手にしたのだろうか。

この調子では今後”収賄”という罪はなくなること間違いないだろう。

次回の選挙からは、候補者にお金をねだろうではないか。

投票さえ自分の思ったようにすればもらい徳(毒)間違いなし。

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