気性の激しい
”気性の激しい女性のような雨”という言葉は今のご時世では許されるのか、削除せよって言われるのかわからないが、隙間のないような激しい雨が降ったかと思うと、一転その五分後には青空が見えたりするなど変転極まりない降り方をする一日だった。
自動車がタイヤの隠れるほど冠水した道路を走るのをみて、「なんでそこまでして自動車を走らせるの?」なんてテレビの画面に毒づいていたが、今日雨が止んだのを見て清水のショッピングセンターに行った帰り、この猛烈な雨に遭遇した。
静岡の旧国道1号の南側を走る通称南幹線はJR東海道本線より一段高い位置を走るのだが、草薙付近で道路が20センチ以上冠水し、そのためノロノロ運転になっているところに追いついてしまった。
自分が載る軽自動車はその場に追いついてしまうとたちまち後ろにも車が迫り前の車同様逃げ場のない走行を強いられてしまった。
車の前は自分の車のバンパーと横の自動車から出る水しぶきというより波に囲まれ、ワイパーはフルに動かさないと車間が保てないなど、テレビの画面以上の世界になっていた。
この状況だけを切り取って「なんでこんなときに、、、」と言われてもどうしようもないとしか言いようがない。
出かけるときは「帰りにどこか食堂でも寄って、、、」なんて言っていたがこんな状態になるとそんなことは一切頭の隅にも浮かばず帰途に就いたが、そこを脱して五分後には「そんなことあったの?」と言わんばかりの空模様が頭上に現れた。
その後も何度も激しい雨が断続的に繰り返されたあげく、テレビには静岡市三万余所帯 七万6千人に避難勧告が出されたとテロップが出ていた。
幸いにも、裏の川はブロック三段を残すほどの位置まで上がるものの路上にまで上がってくることもなく、この繰り返しは四~五度繰り返して今のところ無事に過ぎていく。
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