シルクロード
最近NHKのBS放送の”シルクロード”が再放送され、よく見ている。
”シルクロード”という言葉にかなりの日本が懐かしさみたいな感情を持っているのは、玄奘三蔵法師の西遊記や東大寺二月堂の正倉院宝物のほか”月の砂漠をはるばる”とという歌などの影響があるのかもしれない。
NHKのシルクロードがこれまでに何度となく再放送 再々放送とされてきたが、いま見ているのは一九八〇年に放送されたものである。
当時はすでにこのあたり一帯も中国政府の統治下におかれていたのだが、放送を見る限り舞台となっている新疆ウイグルの民はのびのびと生活しているように見える。
それから四十年、幾度となく中国政府がこの土地を中国化しようとして多数の漢人を送り込み弾圧しているという記事があり、最近では思想教育と名を打ってかなり多数の人々を拘束しているというニュースが流れてくる。
これらの映像は四十年余も前のオアシスであるが、ここに写っている人たちは今どんな環境にいるのかと心配になる。
中国政府世界からの批判にたいして否定しているが、国際的には信頼度が低いようでこの地やチベット自治区には外国人がなかなか入ることができないことにもある。
国民が共産主義的経済に同調しないのは、放牧などを主体にのびのびと暮らしてきた民族性とこの地に石油などの資源が豊富にあることで入ってきた漢人優位のひずみからだそうだが、国民を弾圧して全体主義の国にしないとまとまらないと指導部が考えていることが根底にある。
人は経済だけに生きるのにあらず、もっと自由にものが言える国になってほしいと願っているのだが、むかしの日本同様、膨張に膨張を重ねようとする国策はいずれ破綻するに違いない。
中国四千年の歴史には何度も王朝が滅び去っているが、中国人民共和国もいずれ滅びる運命にあることは間違いない。
ただ、自分が生きている限りの外だろうが、、、、、
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