御時世
轟々と激しい音を立てながら流れ下る谷の水。
その中ほどに草や苔が付いた岩、七月の長梅雨の時は大雨が降ってこの岩も水の下に沈み上から流れ下ってきた濁流にのみこまれていたはずなのに青い植物がなんの障害もなかったかのように茂っている。
またその上にトンボらしきものがとまっていたが、この生き物もどこで難を逃れていたのだろうか。
先日、医者に行った時口癖のように「このご時世ですから、、、」をまくら言葉のように何度も聞いた。
医者さまの方にしてみれば、うかつに感染者を院内に入れてクラスター発生にでもなれば病院のふちんにかかわることにもなるのだから慎重をきするのはやむを得ないことであろう。
今回のコロナ騒動は、今までにない危機感で世界が揺れ動いている。
近所の総合病院や老人ホームなどはいったん入院すると一切の面会を受け付けないようで、これもご「時世、、」がそうさせている。
いつになったら前のようになるのか、これが大きな曲がり角の初めになるのか、、
水の流れのようにいったん下った水は海にまで行かなければ元に戻らない。
この流れにいつまで逆らえるのだろうか、人間はなまじ科学を身につけたためかよわい存在になってしまったようだ。
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