レトロ
昨夜来断続的に激しい雨に見舞われ、午後三時ころにはワイパーをフル運転しなければ前が見えないような降り方をした。
sしかし、この雨で気温は少し下がったのだが湿度が高く体感的には嫌な一日であった。
昨日のことだった。台所の水屋のガラスが割れたのでガラス屋に電話したが、そこの受付が水屋の何たるかが理解できず、説明に一苦労した。
そして、今日そのガラスを作ってもらったのだが、五十代とみられる主人夫婦は「水屋と言ってわかる人は七十歳から上の人ですよ」って言われた。
「えっ! 水屋って死語に近いの???」と絶句。
むかし台所を水屋といい、便所を川屋(厠)といった。
そして、水屋は次第に台所の収納家具や食器棚を言う言葉になった。
戦後焼け野原から家を建て始め、少し余裕ができるようになるとどの家も茶碗や皿 鉢などを収納するため競って豪華(当時としては)家具を入れることになった。
その後家電製品などに中心が移ったが水屋は主婦の見栄がいっぱい詰まった家具だった。
それが、いま通用しない言葉になったのは洋家具がとってかわったためらしい。
日本古来の引き戸が洋家具の観音開き(ひょっとしてこれもわからないかもしれない)に変わってかららしく、「今では収納家具になってしまった。といい、ガラスの引き戸を持つ家はほとんどないと」と言われると、築50年余の我が家は家ごと”レトロ”で文化財になってしまったようだ。
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