へとチの間
昨年秋も深まったころ、見知らなぬ人から「これをもらってください」と言ってヘチマをもらった。
しばらくそのままにしておいて、乾いたところで皮をむき、種を取り出してとっておいたものを、6月になって思いだして植えた。
しばらくは、芽を出したものの成長が悪くダメかなと思っていたが、先日らい急に勢いをつけて伸びだし直径8cmほどもある大きくて黄色い花を咲かせ、今では5~60cmにもなる実をいくつもぶら下げている。
むかしは食器洗いや風呂で使うためによく植えられていたが、最近ではスポンジにとってかわられて久しいようで、通りすがりの人から「この長い実は何ですか?」ってよく聞かれるくらい忘れられていて、ヘチマっていうんだよと言っても、「食べられるんですか?」って聞かれる。
自分は、食べたことがないけれど、「むかしはタワシ代わりにしたり風呂で使ったりしたし、ヘチマ水といってこの蔓から化粧や薬ににもなる水が取れる蔓だ」と言ってもなんだか分からないと不思議そうなそうな顔をして行き過ぎる。
ヘチマにはこんな話がある。
もともとの名は糸瓜(イトウリ)と言っていたそうだが、どこかでトウリと呼び名が縮まり、「と」という字はい”ろはにほへとちりぬる、、、」のヘとチの間にあるのでヘチマになったという、とんち話みたいな言い伝えがあると聞いている。
どこまで本当か知らないが面白い。
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