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2020年11月29日 (日)

下元の月

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薄い雲が前面にかかり旧暦十月十五日の満月をおぼろに霞ませている。

春のおぼろ月なら気もウキウキするような温かさを感じるのだが、この季節の月は一層の寒さを感じさせてしまう。

暦の解説によるとこの月は下元の月だという。

つまり、上元 中元 下元の最後だそうだが、贈り物をするときは下元でなくもう少し遅れてお歳暮ということになりそうだ。

そして、お歳暮はお世話になった上司などに贈られるのが主になってしまった今年あたりは軒並みボーナスも減ってしまってお歳暮どころではないだろう。

来年あたりからIT推進が叫ばれ大きく社会変化が起きるだろうが、お歳暮文化も激減すること間違いないだろう。

今朝がた未明に月並みの火球が空を飛んだとのこと、、、、、

夏だったと思うが千葉の方に火球が飛び、落下点近くで隕石が見つかったそうだが、古い昔ならほうき星とともに火球は悪いことの前兆だと言われてきた。

いまでさえ異常な令和二年という年だが、この先もっと悪いことが起きるとしたら何なんだろうと考えてしまう。

来年の今月今夜のこの月を無事に見ることができるのだろうか。

                    

             神のみぞ知る!

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2020年11月28日 (土)

つるべ落とし

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秋の日はつるべ落としのようと言われるがこれからしばらくの間はさらに日が暮れるのが早くなる。

賎機山に陽がかげる午後の四時すぎから三十分とは立たないのに川も岸も暗くなり、まだ十分に腹が膨れていないサギたちは右往左往して餌を探すがなかなか見当たらない様子で水路のあちこちを探る。

今日は西からの季節風も冷たく感じられ、夜長と寒さをどう耐えて過ごすのか、、、、、

 

毎日毎日ニュースとワイドショーはコロナばかり、静岡県も浜松と静岡で急速にその数を増しているが、対照的なのはクラスターの発生源を公表する浜松に対して、静岡は済生会病院以外は公表をしない。

公表しないため市民は疑心暗鬼でいるし、自民党市議会議員も公表するように市長に申し入れしたが、どうも公表したくないらしい。

優柔不断で典型的な静岡人と見える市長は、クラスターを出した店が公表してほしくないという要望を重視しているが、疑心暗鬼の市民はあそこでないかとかここではないかと詮索しきり、、、、

カラオケを含む店が何店かというところまではわかっているので、同業他店にも被害が出ているそうだ。

とにかく今回のコロナ騒動で、自治体首長の力量がこんなにもあらわになったのだが、トランプアメリカ大統領同様無能でも強力な支持者を持つ首長は次の選挙でも、、、、、、

民主主義とは能力の有る無いではなく、いかに票を獲得するかである。

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2020年11月26日 (木)

化石賞を

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おくやまに 紅葉踏み分け なく鹿の 

      声きくときぞ 秋は悲しき  猿丸大夫

有名な百人一首に出てくる歌だが、暗渠の水路にたまった落ち葉を踏んづけて、コサギがあたりをうかがっていた。

鹿と違ってこの時期は啼き声一つ出すわけではない。

ただ じ~っと立ちすくんでいる別な意味で晩秋(初冬?)を悲しんでいるのかも、、、、

 

まだ仕事をしているときのころだから20年余もむかしになる。

キリスト教の教会の敷地で地質調査の折、そこの職員と話をしたことがあった。

どんなきっかけでこの話しになったか覚えていないが、その人は「人間は神様が造りたもうたもので、猿から進化したものではありません!」と言った。

こちらはお客さんが言うことだから「はあ そうですか」で終わりにしたかったが、そのあと長々と持論を述べられて閉口したことがある。

その後別のキリスト宣教師(モルモン教?)から、キリストはアメリカインディアンに移った(?)ような話をされたこともある。

地球が太陽の惑星であることを20世紀になってローマ法王が認めたとか、、、、、

アメリカの選挙にキリスト教右派の影響が大きいという。

その中に新型コロナは存在しない。これは陰謀だと言ってマスクをはじめ予防処置をとらない人がいるそうで知事がテレビに出演して「マスクをしましょう」と呼びかけなくてはならない事態になっているという。

いまアメリカは世界で一番感染者が出ており死者の数も12万人を超えているのだが、この現実に目を向けない人々を見ていると”化石賞”を上げるしかない。

 

といいながら、我々の国でも感染者が増大しているにもかかわらず、政府はあくまでも経済優先を譲ろうとはしない。

菅首相にも化石賞を、、、、、、、、、、

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2020年11月24日 (火)

やっぱりね

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その高きこと草というには大きすぎて二階の窓並みの高さに花をつける、名も皇帝ダリアという。

中南米から来た種類だそうだが直径20センチにもなる大きな花はこの色しか見たことが無いのだが、人に庭に来手からあまり改良されていないためだろうか。

 

昨日も書いたが、今回のゴートゥ―キャンペーンは当初から言われたようにゴートゥ―トラブルとなってしまった。

当初感染が下火になってからすることになっていてのを急遽始めたのでトラブルが発生するとみられていただけに「やっぱりね」というのが感想である。

観光業を助けて景気の回復というが、いずれは税金で穴埋めしなきゃならないとすると、自分も利用しておきながら言うのもなんだが、こんなことに沢山の金をそそぎこむ価値があるのかという気さえする。

先日行った長野の立科町で五十代と八十代の親子が町内初めての感染者になったことで大騒ぎしているそうで、そのついでの話しとして、上田市の頑固おやじが経営している蕎麦屋では、東京の人は店に入れないことにしたそうだ。

長野県も冬になれば空気が乾燥し冷たい風が吹くところなので、同じような気象の北海道の感染拡大に気をもんでいるそうだ。

その北海道と大阪府がコロナウイルスを抑えるためゴートゥ―キャンペーンから一時身を引くそうだが、今の政府の方針を見ると、感染者多発の地域に行くなというのか出るなというのかまだわからない。

そして、一番多く発生している東京はどうするのか、、、、、全て丸投げの結果憶測だけが走り回っている変な国にになってしまっている。

 

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2020年11月23日 (月)

閉じこもれず

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穏やかに晴れ上がった小春日の中家に閉じこもってはいられない気分になってしまう。

そんなこんなで安倍川筋を遡ってみたが、同じ気持ちを持つ人が多かったようで、自動車の列は普段に倍して続いているように見える。

途中にある道の駅”真富士の里”の駐車場は満杯で駐車区画以外にも沢山の車が止めてあったので、「こりゃだめだ」とばかりそこからUターンして帰ってきた。

 

かたくなに国会で否定したゴートゥキャンペーンも専門家会議の答申をうけて修正せざるを得なくなってしまった。

しかし、あくまでも継続したい政府は最終判断を各都道府県知事に丸投げし責任を回避しようとしている。

背景には、経済界にいい顔しようとしているのが見え見えなうえ休業補償などを極力避けようとしているとしか見えない。

「コロナの行く末は神のみぞ知る」と人が言っていたというに至っては指導力のかけらもないように見えてしまうのは安倍政権を引き継ぐとした現政権に批判的な気持ちを持つ自分の僻目か、、、、、

 

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2020年11月22日 (日)

不揃いのリンゴ

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左から王林 富士 信濃スイート そして秋映 いずれもハブキのリンゴたち。

そういえば”不揃いなリンゴ”ってドラマがあったよな、内容は見ていないので題名しか知らないけれど。

それに似せたわけではないがいま我が家の倉庫には富士を主体にしてまだ30kgほどのリンゴがある。

いずれも、先日長野に行ったおり木から採ってきたものだが枝についているうちはボケることなく霜に耐えておいしさを増している。

 

今日11月22日はいい夫婦の日である。

毎日のように喧嘩しながら過ごしているので、我ら夫婦はいい夫婦とは思っていないが、この歳になるとどちらかがなくなってやもめ暮らしの人が多くなり、先日も「喧嘩ができるだけ幸せよ、わたしなんか朝から何にも言葉を発しない日がどれだけることか、、」なんて言われてそれもそうかななんて思ってしまう。

そして、歳をとるということは今期もなくなるのか、以前は喧嘩をすると二~三日  いや一週間くらい口も利かなかったことがあるが、今では長くて一日、ひょっとすると一時間さえ持たなくなっている。

これは、人間が丸くなったわけではなくあくまでも根気 根性がなくなったのである。

突き詰めて言えば、腐れ縁であり、どうでもよくなったり、探し物をするのに必要になっただけである。

「あれはどこへ行った?」となれば、二つの目で探すより、四っの目の方が有利だからである。

 

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2020年11月20日 (金)

屏風絵のように

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あ麻機沼の一角、ナンキンハゼの葉が色付き、屏風絵のような光景を呈している。

ススキの白 柳の淡い緑に背後の山の濃い緑といろいろな絵の具でバランスよく配した色合いは、よほどの絵心の持ち主でないと書けないように思うのは、自分の審美眼だけ??。

ナンキンハゼは外来種で繁殖力が旺盛であるため、何年か前に市の方で式典まで開いて伐採したのだが、格好だけだったようでその後何にもしていなかったのかこのような状態に戻った。

目の法楽は外来種駆除がいい加減だったため起きた現象で、定着した種の駆除は難しいようだ。

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2020年11月19日 (木)

雪虫飛ぶ

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正確にはトドノネオオワタムシというそうだ。

自分たちは雪虫といい、伊豆の方ではシロバンバというそうで、井上靖の自伝小説にこの題名が使われている。

雪虫というのは、寒くなって雪が舞い始めるころ夕方になるとこの虫がふわふわと飛び交うさまが雪のように見えたことからであり、シロバンバは白い綿毛を持った小さな虫を白いおばあさんに見立ててつけたようで、子供でも追いかけて捕まえることができるところから、格好のおもちゃにされてきた。

では、トドノネオオワタムシはどうかというとトドマツの根っこの部分から出てきた綿虫の大きいの、という意味だそうで、見かけた場所でそれぞれに名前が違うようだ。

しかし、この虫の特徴は羽根の後ろにある綿毛がふんわりと盛り上がり2~3㎟しかない小さな身体めだっている。そして、初めからこういう格好で飛んでいるわけでなく、野菜などにつく小さなアブラムシが越冬するために羽化したものだそうで、小さな虫からは小さな羽虫しかできない。

そのため、飛び交っているあいだはとてもじゃないが写真にはならないし、止まってもなかなか焦点が合わなくてこんな状態にしか写せない。

 

コロナの感染者がここにきて急増している。

静岡でも昨日済生会病院で看護師6人と患者7人ほどのクラスターが発生し病院での発生は三ケ所になり、昨日今日と最大数を更新している。

政府は経済回復を主眼としてゴゥトーキャンペーンやゴゥトーイートーを辞めようとはしないが、医師会などは動かないでくれという。

全体から言うと国がアクセルを踏み医療関係者はブレーキを踏めという、自動車なら摩擦熱でくさい煙が立ち込めるのだが、、、、

責任を国民個人の判断に任せるこの仕組みはどう解釈すればよいのか、後々にこの評価を歴史書は表すのだろうか。

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2020年11月18日 (水)

満載の荷物

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たわわに実った真っ赤なリンゴ。

フジという品種のリンゴの収穫が始まったのと義弟の病気が心配で出かけてみた。

義弟の家に迷惑をかけたくないので今回も上山田の宿を予約したが、全国的には言ううに及ばず長野県でも患者が急増しているということで、直近まで迷っていたが、、、、

宿についてみると、関東圏の車ばかりが駐車場に10台ほど駐車しており、自分らの車以外にほかの土地からの車は見当たらなかった。

ゴートゥキャンペーンではじけているのは感染者が一番多い地方からばかりという現実を目の当たりにして身構えてしまっている自分がいた。

宿の方はほかの客と接触しないよういろいろと対策を講じているのが目に見えてよかったが、温泉の方はなるべくほかの人が入らない時間帯を選んで普段なら到着してすぐに行くのを夕食を遅らせてその時間に行き、朝は暗いうちに行くことにした。

宿は食事を済ませてすぐに出立し、リンゴを購入したが、運送料が値上がりしたとかで昨年より15%ほどの値上げになったので、ひとコンテナーを減らすことにした。

そして、義妹や知り合いが持ち寄ってくれた新米30kg、もち米15kgに加え白菜や柿、自家製味噌、リンゴなどで軽自動車は満載の荷物でゲップが出そうな状態になって帰路についた。

 

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2020年11月17日 (火)

しばしの風景

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霞立つというのは春日にかかるまくら言葉で、春を表す季語であるという。

それでは初冬にかかる同じような情景はなんというのか検索してみると霧だというそうだ。

自分の感じでは、霧というのはもっと湿気があるときかかる水蒸気がイメージとあるので、乾燥したこの時期に遠い山々を一様に霞ませる現象は霧とは言えないように思うのだが、、、、

 

甲府盆地の南端、鰍沢付近から見た周りの山々、普段なら富士山が堂々と見えるのだが、靄のベールが覆い隠してしまっている。

あと二時間もすればこの靄が薄れ文字通り雲散霧消になることは上空の青空が証明している。

あとしばしの景色であるが、雲散霧消を見届ける間がない。

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2020年11月15日 (日)

気が付いてみれば

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庭の千草も 虫の音も 絶えて寂しくなりにけれ、、、、、

気が付いてみればいつの間にかつわぶきの根肩を住処にしていたコオロギの音は聞こえなくなっていた。

かわって、つぼみを膨らませたつわぶきが黄色い花を咲かせだした。

コオロギの精霊でも宿ったかのようにして、、、、、、

 

先日テレビを見ていたら、アメリカのルーズベルトを大統領にしたと言っても過言でない、当時新聞王と言われたウイリアム ハーストという人物が「アメリカ ファ~スト~」という場面があった。

それから八十年余、同じ言葉を声高に言う大統領が現れ、世界をめちゃくちゃにした。

科の新聞王と言われた人は、マスコミを操作し世論を自分の思うように動かしたと言われている。

そういえば先の大戦中、新聞はすべて大本営発表に従い国民を戦争に駆り立てように、情報を偏らせると国民は羊のようにそちらに流されていくものである。

自分に不利なニュースは「フエイクニュース」で無視し、「お前は首だ」と言って次から次へと高官をすげ替え、オバマ前大統領の施策を次から次へと壊してきたトランプ大統領は、自分の首が危うくなると選挙の負けを認めようとしない愚行に走っている。

こんな人が大差で負けるのかと思うと架空の「Qアノン」や「選挙の陰謀論」などを簡単に信じるアメリカ人がかなりいることに驚いてしまう。

ただ、うらやましいなと思うことは、民主党、共和党、どちらが政権をとっても政権を維持できるだけの人材がいることであろう。

日本では、日本新党の細川政権と民主党の鳩山政権などわずかな期間政権を担当したことがあるがいずれも長続きすることが出来なかったのは、万年野党に人材が少なかったためであると思っている。

なんとか、自民党に対抗できるだけの勢力になってもらうには、、、、、、

 

 

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2020年11月14日 (土)

すっきりと

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果てしなき大空に風に流され元のかたちを失った飛行機雲がかかっている。

地上のほのぼのとした陽気と違って上空は強い風が吹きわたっているのだろう。

 

コロナウイルスが再び盛気を取り戻したようで全国で1700人を越え、静岡県でも今まで最高の36人を記録したそうだ。

そして、静岡市で発生したクラスターはカラオケもできる店だったようで、かなり杜撰な管理だったと保健所の担当者が言っていた。

これだけうるさかった予防策が守れなかったということは、やはり気のゆるみだったのか、「自分だけは大丈夫」という正常性バイアスが働いた結果だったのか、、、、

 

コロナウイルスの感染拡大は抑え込んだとする中国やニュージランド 韓国がある一方、欧米は第三波に見舞われて各国外出禁止などの処置を強制的に決めている。

しかし、日本政府はコロナ対策に腰が重いのはなぜか、、、、、

たぶん、来年に延期したオリンピックをどうしてもやりたいという圧力が強いためではないだろうか、先日も報道で海外からのオリンピック関連の入国者は待機なしでという考えもあるように報道されていたが、もしこの状況が続けば、オリンピックは日本を欧米並みの感染国にしてしまいかねない。

「IOCも中止にしたいのでは」という記事を見るとその考えの方がベストと思う。

ワクチンの開発も進んでいるというが、、、、、、、、、

とにかく、空の雲を吹き飛ばすようなすっきりとした気分になるのはいつのことだろう。

 

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2020年11月13日 (金)

有明の月

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歳を取ったからだけではなく若いときから朝は早かった。

鉱山での仕事は朝から七時から午後三時だったためもあって朝飯は六時くらいにしてきた。

歌の文句にもあるように鉱山勤めは「朝も早よからよ~ カンテラ下げてない 坑内通いもよ~ どんと主のためたい」という生活を続けてきた。

そして、静岡に来てからも道路が混む時間前に清水や宇津ノ谷トンネルを越えていたかったので遅くはならなかたった。

その習慣が今でもつづき、まだ世の中寝静まっているのに目が覚めてしまう。

 

今朝はまだそんなに寒くはなかったが、外の空気は湿気もなく澄み渡っており、有明の月はまだ中天に輝いていた。

月齢は、二十八日くらい、もう少しで新月になるため太陽はほとんど真後ろにいるようで細い月の欠けた部分がの輪郭がうっすらと見える。

このくらい澄み渡ると以前なら満天の星が見えたものだがいまは見えない。

天の川はもちろんスバルの七つ星もどこかわからないし、北斗七星はバイパスが邪魔をして見えない。そんな中でオリオンだけが少し西に偏って見えるのが慰めである。

先日の自動車学校での視力検査は自分でもがっかりするくらい悪かったのは、ヘッドライトをつけた対向車のナンバーを読み取る能力が悪いことであった。

歳をとると何でもかんでも悪くなるのは仕様がないことかもしれないが、満点星は肉眼でもう一度見たいものだ。

 

 

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2020年11月12日 (木)

令和枯れすすき は

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麻機の散歩道の脇に突っ立っている枯れすすきが夕日を受けて黄金色に染まっている。

右に左にと好き好きに穂を垂れているさまは年寄りの櫛を通さない頭のようでみすぼらしくも哀れである。

枯れすすきが歌になったのは大正10年の「船頭小唄」であり昭和49年にはその後継として「昭和かれすすき」ヒットしたが、いずれも世間から落ちこぼれた人が嘆く歌であった。

しかし、この歌が流行ったということは世間がそれを他人事とおもわなかったためであり、最近のコロナ禍で倒産する小さな企業がおおくなっているなかで、「令和枯れすすき」が出てきそうな感触さえある。

「令和枯れすすき」はどんな歌詞になるか分からないが曲調はラップなど意味の分からない言葉の羅列で哀調など感じさせないものになるんでは、、、、と想像している。

 

先日、中央道の耐震補強工事で橋げたに鉄筋を入れない手抜き工事が下請け企業から告発され、検査した結果告発通りだったことが判明したそうだ。

インターネットなどでは、韓国や中国が受注した工事で手抜きがあり、日本の工事は高いが手抜きはないなどと日本の技術力を誇る独りよがり的な投稿が目立つ。

しかし、日本も検証すれば手抜きの数々が出てくるに相違ない。

仕事をしているとき、「実際に大地震がくれば傾いたり倒れる高い建物や大きな施設が出てくるだろう」という話があったのはたしかである。

そして、今回発覚した福岡県の大島産業という会社は残業代の未払いや工事代金の未払い、従業員に高圧洗浄水をあてるなどブラック企業で有名だったそうだ。

こんな会社がなぜ遠く離れたところの工事を受託できたのか、中日本高速の監督体制はどうだったのか疑問は多い。

にほんもいい加減企業に対する性善説を否定しなければ、いざ災害が来たとき犠牲になるのは関係のなかった一般市民であることを肝に銘じて、、、、、、な~んちゃってね。

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2020年11月11日 (水)

初ストーブ

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この冬(?)一番の寒気が入ったとかですっかり暖かい気候になじんだ我が家では、灯油ストーブに火を入れた。

四十年とちょっと前、静岡に初めて来たとき静岡の人の寒さに弱い体質に驚いたものだったが、、、、

それにしても便利というかなまくらな時代になったもんだとストーブの音を聞きながら思っている。

子どものころは鋸でストーブに入る大きさに切り、燃えやすい太さになるまでヨキで木を割るのが仕事であり、冬になって煙い思いをしながら薪を燃やした。

しかし、あの頃は怖いおやじを中心に家中のものがストーブを囲むだんらんがあった。

ストーブの上には餅が載ったり、煮しめが載ってその匂いを嗅ぐたびに腹の虫がグーグーなったもんだ。

 

バイパス側道の植木に使っているドウダンツツジもこの寒さに導かれたように、場所によってだが真っ赤に染まって晩秋から初冬の景色を演出している。

そして、寒さによるのかコロナウイルスが再び猛威を発揮し始めたようで、静岡でもあちこちでクラスターと呼ばれる集団感染が見受けられるようになってきた。

いつになったら、ワクチンが出来て流感並みの恐怖になるかわからないが、今朝の新聞にもコロナによる死者が十五人も出ているあった。

有名人が亡くなっていないので余りというか全然話題になっていないので分からないが、いまでも、火葬や臨終に立ち会えないで遺骨だけが戻ってきているのだろうか。

そうだとしたら何ともやるせない別れになっているのだが、、、、、、、

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2020年11月10日 (火)

ダイラボウから

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静岡市ダイラボウから見下ろした風景。

ダイラボウの標高は560mと少し、ここ7~8年ほど前から道路が舗装され、自動車で楽にあがれるようになった。

画面の一番うえ、雲がかかったところは伊豆半島の達磨山から南の稜線で、この尾根を越えて土肥や戸田の西海岸に至る道がある。

そして、手前の黒い山は日本平、その手前は静岡市街地となる。

目の下には、藁科川であり、そこにかかる自動車道は新東名で静岡サービスエリアはすぐ右側に見ることができる。

さいきん、このあたり一帯の杉の木を伐り倒したため、ここから飛び降りるスカイダイビングで賑わっていたが、コロナの影響か、それとも何か苦情でもあったのか今年は人影を見ていない。

とにかく最近足弱になった連れがすっきりしたいというので、天気の良い日を見計らって来てみた。

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2020年11月 9日 (月)

年寄り扱い

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わずかに色づいた紅葉の葉と竹の間から覗いた空には高層雲が流れるように走り去っていく。

天気予報は日本海に筋状の雲が表れて、強い寒気が入っていると言い、北陸地方と東北、北海道は雪模様だという。

しかしその影響は静岡にまでどの程度届いているのか、、、上空は、雲の流れから届いているものの地上は気温も20度越えでうららかと言った様子。

言っても仕様がないことながら、雪国の人には申し訳ない気もする。

 

昨日、かかり付け医のところに行ってインフルエンザの予防注射をしてもらった。

夏に肺炎を患い、コロナの疑いもありうるということで自分たち仲間で大騒ぎになったことがあったので少しでもリスクを減らしておこうという気持ちからよやくしておいた。

この中でのやり取りで思ったのは、自分の方ではなんども「流感の予防注射」といいその度病院のほうでは「インフルエンザですね」と言い直されたことであった。

何か違いがあるのだろうか。

そこまでは尋ねてみなかったが、24時間以内は激しい運動をしないこと、気分が悪くなったらすぐに電話してください。など念押しされて帰ってきたのだが、、、、、、、

「年寄り扱いもいい加減にして」   と言いながら午後にはつい忘れて畑に行って鍬を振るってしまった。

 

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2020年11月 7日 (土)

ヒヨドリジョウゴ

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今日は立冬。いよいよ今年の冬に突入したことになる。

空は曇りがちに終始し、うそ寒さを感じる風景ではあったが、案外日中の気温は高く家の中にいるよりも外の方があったかいと思ったのは、身体を動かしてためだったろうか。

 

池谷の山の畑の草刈りを行った。

夏の猛暑の時期はとても草刈りをする気にならなかっため、放っておいたところ草木が伸び放題に伸びてますます藪化して、これ以上放っておけない徐歌になった。

最近は、イノシシのねぐらにもなっていたようで、2ヵ所ほど土がえぐられ草が倒されている場所も見受けられた。

そんななかに、ヒヨドリジョウゴの実が真っ赤に熟れて、実の中身が見えるようになってしまっていた。

大きさは5㎟程度、一見おいしそうに見えるが毒があるという。

ヒヨドリジョウゴは鵯上戸と書き、ヒヨドリが好んで食べるところからつけられた名前だというが、自分流の解釈でいえば、冬になって餌がなくなったころ、ヒヨドリがこの実を仕方なく食べ、毒がまわってふらふらとしているところ酔っ払いに見立ててつけた名前ではないかと思っている。

いままでにこの実を食べているところを見たことが無いが、由比の蜜柑山でヒヨドリが地面に落ちて悶えているのを見たことがあり、その時は農薬にでも当たったのかと思っていたが、ひょっとするとこれかも知れないと思うようになった。

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2020年11月 6日 (金)

榑れ板葺きの屋根

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ひさしぶりに懐かしい屋根を見た。

藁科川を望む山の尾根すじにダイラボウというところがあるが、ここにある槫板葺き(クレイタブキ)の屋根を持つ小屋はもう二十年くらい前に建てられたもので、いままで何回も見ていたはずのものだったが気にはしていないため知らなかった。

榑れ板とは木を5~70センチくらい切って剥いだ板を檜皮葺きの屋根のように下から重ね合わせて葺いていくやり方で、飛騨や信州などの山家では普通に見られた屋根の葺きかたで、かの地では更にその上に石を載せて刳れが飛んでいくのを抑えた。

榑れ板は、栗の木など堅木が喜ばれたが、そのほかの家の端材や周りの木でつくるため、合掌造りのように萱を集める苦労もないし、瓦のように高価でもないため母屋以外の小屋などに使われた。

不思議なことには、スイスでもこの屋根を見かけたのだが雪の多いところでは世界共通の建て方だったのではないだろうか。

その刳れ板も次第にトタン屋根に代わり、今では雪国でもほとんど見かけることが無くなっている。

 

同じようなものだが、楢の木や栗の木を三尺に切って厚さ2cmほどに割ったものは鉱山で矢板と呼ばれる落石防止材に使ったが、これだけ長いと堅木でねじれの強い木だけに剥ぐのが難しかった。

自分の親父はこれが得意だったようで、従兄弟を連れて山に入っ作ったがなかなかこれを作れる人がいなかったので高く売れたと言っていた。

 

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2020年11月 5日 (木)

互いに話せたら

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行けの縁に咲くフジバカマにアサギマダラが幾頭ともなく訪れて、交互に腹ごしらえをしていた。

行けの中には5~60センチ級の大きな錦鯉が悠然と泳ぎ、フジバカマの周りには優雅な踊りを楽しむ蝶が舞う。

もしこの両者が話し合うことができるなら、、、、、、その話を聞けるなら、、、、、

鯉は空の旅の話しを聞きたいだろうし、蝶は水の中の話しを聞きたいだろう。

今日ものどかな空のもと、池のほとりのベンチに腰掛けていたら瞼が重くて重くて、、、、、

 

今日は免許書の書き換えに運転免許センターに行ってきた。

実に手際よく流れ作業の台に載せられているかのように次の窓口 次の窓口と巡り歩かされて所要時間は30分とはかからなかった。

20数年ゴールドの免許書は、6月に自動車道を走ったとき後ろ座席の知り合いがシートベルトをしていなかったのをパトカーが目ざとく見つけたためゴールドが消えてしまった。

しかし、ゴールドでも免許期間は3年だし、シートベルト不着用は白切符で反則金もなかったので実質的にはあまり変わらないのだがなんだか寂しい感じがするのは致し方ないことか。

この次はあるのかないのかわからないが、無事3年間を全うしたいものである。

 

 

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2020年11月 4日 (水)

不思議の国の

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ふるさとの飛騨ではも初雪が降ったとテレビは報じていた。

東京は冷たい風が吹いて”こがらし一号”だといっていたがmここ静岡は終日ぽかぽかと小春日和の一日であった。

軒先につるした干し柿は、陽の光を透かしてあめ色に輝いて平和な一日を感じさせている。

 

そんななか、報道番組はアメリカの大統領選挙一色。

それにしても、あんなに自分勝手なトランプ大統領がもてるのだろうか。

日本でなら考えられないほどの悪口の応酬、都合の悪い話はフェイクニュースの一言で蹴っ飛ばしてしまう、説明責任など無いに等しい。

こんな人と外交なども話すことは難しいのだが、アメリカではまかり通ってしまう不思議さ。

アメリカ国民とはいまだに西部開拓や南北戦争当時の古い殻が抜けないでいるようだ。

そんな国が原爆を作り、月に人を送り込み、世界中で戦争をする技術を持っている。

不思議な国であり、困った国民でもある。

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2020年11月 2日 (月)

雲いずくに

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十六夜の月は雲の陰で一服したいのかもしれないが、つれない雲は薄くて速い。

雲のいずくに 月やどるらん という歌があるがどこの雲も長い滞在を拒んでいる。

家から見える国道一号高架の照明と競うつもりはないのだが、「世間が許してくれない」と言った感じで無理やり競わさせられている。

 

月日の経つのは歳を取るにつれて加速度的に早くなっていくような気がする。

年が明けたのがやっとこの間と思っていたに、はや十一月、「年賀状の用意を、、、」と郵便局のコマーシャルは急き立てる。

コロナで家のこもっている人には長いのかもしれないが、年寄りには何もしなくても早く過ぎる季節。

 

話しは違うが、今年生まれた赤ちゃんは八十六万人とこれまでの最低を更新しているそうだ。

政府も今ごろになって慌てだし、不妊治療などを保険適用にしたいなどと言い出した。

自分の娘が生まれたときは、丙午の騒動のさなかだった。

ヒノエウマに生まれた女性は気が強くて、家事などの災害をもたらすという根拠のない言い伝えから、前の年に比べて五十万人もすくなかった。

しかし、それでも百三十六人余が誕生し、その半分は女性であり、自分の娘のその一員だった。

授かりものだし、我が家の初孫だし、向こうの爺婆にとっても初孫になるため大事に育てられたが、その大事さで気が強いのは仕様がないにしても、火事とは縁がなかった。

そして、一番儲けたのは人口の少なさが就職時などのとき売り手市場だったことにある。

百三十六万人の時はそれでも危機感が少なかったが、八十六万人となったいま果たしてこの国が維持していけるのだろうか。

そしてまた、2026年が再びヒノエウマの年になるのだが、このときはどんな数字が出てくるのか、、、生きていればその結果を再び見ることになる。

 

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2020年11月 1日 (日)

椰子の名前は

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用宗の広野公園にあるヤシの木に黄色い実がついていた。

何という名前のヤシなのかは知らないが、ごく低い木についていたので、手でつまんでみたが見かけによらず固い実であった。

実は、見かけた折にはナツメヤシという気でいたので、一つ味見をしてみようとおもっていた。

ナツメヤシは、輸入されたものしか食べたことが無かったのだが、見た目は普段見かける夏目の熟れすぎたものを砂糖でまぶしたような感じだったので、、、、、

姿かたちは似ていたのだがまだ熟すまで行っていないのか、それとも似て非なるものなのだろうか。

島崎藤村、伊良子岬のうち寄せられたヤシの話しから作ったといわれる椰子とは違うことは承知していたのだが。

 

今年のハローインはどこの都市も大したこともなく収まったようだ。

ハローインは北欧の収穫と悪魔払いの風習から欧米で広まったが、自分の感覚で仮想した子供たちが各家を周り呪文を唱えて菓子をもらうという行事だと聞いて、「日本でも似たような祭りがあちこちにあるなあ」と感じていた。

しかし、日本にハローインの行事がここ10年ほどの間に広まったのは、幼い子供が種の行事でなく大人になり損ねた若者のバカ騒ぎとしてひろまったようだ。

何事も仲間外れになるのが怖い、という最近の若年層の意識を巧みついた催しなのか、、、

 

デカンショ デカンショ で半年暮らす 

   後の半年ゃ寝て暮らす 

        ヨーイヨーイ デッカンショ

この歌のデカンショはデカルト カント シヨウペンハウエル という哲学者だと聞いたのだが、別な意味もあるそうで、、、、、、、、、

ただ、いまから60年ほど前自分らが20代前半のころ、いまから見れば”人生論”で青臭い話をしたことがあるが、いまの若い人は携帯電話片手に何しているのだろうか。

そういえば、テレビでハローインと満月が一緒になるのは43年ぶりとか言っていたが、何の意味があるのかわからなかった。

  

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