令和枯れすすき は
麻機の散歩道の脇に突っ立っている枯れすすきが夕日を受けて黄金色に染まっている。
右に左にと好き好きに穂を垂れているさまは年寄りの櫛を通さない頭のようでみすぼらしくも哀れである。
枯れすすきが歌になったのは大正10年の「船頭小唄」であり昭和49年にはその後継として「昭和かれすすき」ヒットしたが、いずれも世間から落ちこぼれた人が嘆く歌であった。
しかし、この歌が流行ったということは世間がそれを他人事とおもわなかったためであり、最近のコロナ禍で倒産する小さな企業がおおくなっているなかで、「令和枯れすすき」が出てきそうな感触さえある。
「令和枯れすすき」はどんな歌詞になるか分からないが曲調はラップなど意味の分からない言葉の羅列で哀調など感じさせないものになるんでは、、、、と想像している。
先日、中央道の耐震補強工事で橋げたに鉄筋を入れない手抜き工事が下請け企業から告発され、検査した結果告発通りだったことが判明したそうだ。
インターネットなどでは、韓国や中国が受注した工事で手抜きがあり、日本の工事は高いが手抜きはないなどと日本の技術力を誇る独りよがり的な投稿が目立つ。
しかし、日本も検証すれば手抜きの数々が出てくるに相違ない。
仕事をしているとき、「実際に大地震がくれば傾いたり倒れる高い建物や大きな施設が出てくるだろう」という話があったのはたしかである。
そして、今回発覚した福岡県の大島産業という会社は残業代の未払いや工事代金の未払い、従業員に高圧洗浄水をあてるなどブラック企業で有名だったそうだ。
こんな会社がなぜ遠く離れたところの工事を受託できたのか、中日本高速の監督体制はどうだったのか疑問は多い。
にほんもいい加減企業に対する性善説を否定しなければ、いざ災害が来たとき犠牲になるのは関係のなかった一般市民であることを肝に銘じて、、、、、、な~んちゃってね。
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