蒲の穂
蒲の穂に夕日が当たって幻想的風景を醸し出していた。
受精を済ませた穂は次第に膨らみ、風に乗せて種をばらまこうと膨らんだ部分が太陽光を透かしているのだが、緩い風に吹かれてゆらゆらとその光を揺らめかせているその風景は見飽きない。
因幡の白兎が大黒様に教えられてガマの穂にくるまったという昔話があるが、こんな時期だったのだろうか、羽毛布団のようにぬくぬくとしそうな綿毛が取れるのだろうか。
日本人の八割ほどが今年の夏オリンピックは無理だと思っているようだとテレビは言っていた。(自分はもっと前からそう思っていた)
新型コロナの流行はワクチンが出来てもおさまるとは思えないのを肌で感じているからであろう。
万が一、日本での流行が抑えられたとしても世界のパンデミックは終息しないので新しい型のウイルスで再拡大をしかねない。
先日来、ガースーや森会長をはじめ日本の関係者がオリンピックは止めないと強調し始めたのは”言いだしっぺ”になって責任や非難を受けたくないだけのようで、これはIOCを含めてすべての関係者が共通の認識であるようだ。
「国連が決めてくれ」とか「WHOが言ってくれ」とかいって、自己責任を回避するような声が聞かれるのは、もう無理だろうと誰もが認識しているからに違いない。
ただそれを認めると、言いだした団体にペナルティーという名の違約金が生じる可能性があるからだ。
「せっかく努力している選手が可哀そうだ」というが、モスクワのオリンピックのように政治圧力でボイコットしたことなどがあるように、上の人はそんなこと屁でもないことである。
ただただ、自分たちのメンツとお金(儲けか損か)だけであることを承知しなければならないだろう。
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