一陽来復を念じ
余が白々と明け染めた街を通り毎年のようにご来光を仰ぐ場所に急ぐ。
風が幾分吹いているため体感温度はかなり低く感じられるが、その冷たさが気分をすっきりとさせてくれる。
階段を上り集合場所についたのは朝日が昇る15分ほど前であったが誰も来ていない。
一時は10数人が集まっていた場所であったが年を経るごとに次第に数を減らし、最近では常連さんの3~4人にまで減っていたのだが、今年はそれぞれに来にくくなった事情があって予想はしていたのだが、、、
結局は自分一人がみんなを代表して東のかた、谷津山、日本平とその向こうの海を隔てた伊豆半島にかかる雲の上から差し込むご来光を待つことになったが、これも”密を避けよ”というご時世のせいだけならよいのだが、、、、。
水筒にはお湯割りのウイスキーがあり、寒さしのぎに蓋代わりのコップに注ぎくちをならす。
しかし、あんなに集まってわいわいと迎えたものが一人ではわびしい、、、、
そうこうするうちに左手に見えるうす雲をまとった富士山が朱色に染まり「長らくお待たせしました」とばかりに雲を染めていた太陽が顔を出した。
最近では朝の散歩もやめていただけに、久しぶりの朝日にはおもわずてをあわせてしまった。
”一陽来復” 気兼ねなく人と会える年になってほしいものだ。 と
| 固定リンク
コメント