庭鳥
我が家の庭鳥が今日も来た。
鶏ではない、最近朝八時くらいからしばらくの間居つづけるツグミである。
朝の寒さはかなりのものなのか、秋北国から来た時に比べると、羽根を膨らませてずんぐりむっくりで来るのだが、それがまたかわいい。
庭に来る目的は、万両の赤い実のようだが、ヒヨドリと違ってむちゃくちゃな食べ方をしない。
どんなものが落ちているか分からないが、庭の東側から地面を探りながら窓の下を横断し、一番西側の地面近くに垂れ下がっている万両の実をしばらく眺めてから背伸びしてついばむが二つ三つでもうよいようで、その後日差しの有るところで体が温まるまでじっとたたずんでいる。
このようにして毎日やってくると愛着がわき、八時過ぎくらいになると「まだ来ていないか」と二人で心待ちしている。
野生の鳥だから、縁側の戸を開ければすぐに飛び立ってしまうので、ガラス戸越しに写すとどうしても不鮮明になるが、、、、、
戦後まもなく、焼き鳥と言えばこのツグミのことであった。
日本海を渡って飛騨の山中に来る頃はまだ何十 何百と群れを成して飛んできたので、尾根筋にカスミ網を仕掛けてそれこそ一網打尽と言ったような獲りかたをしたものだが、すでにこのころカスミ網で獲る狩猟は禁止されており、時折警察から注意があり山を巡検していると聞いたものだった。
それでも、なかなか違法のカスミ網がなくならなかったのは、スズメなど害鳥駆除ようとして、カスミ網自体は簡単に買えたからであろう。
自分もこのころ中学生だったがカスミ網を買ってヤマガラなどを獲るついでに、何十羽か捕まえて家で食べた覚えがある。
したがって、いまここにいるツグミの先祖の親戚にあたるツグミを食べたのかもしれないのだが、、、、、、
そう思ってみると、「あんときゃゴメンよ」って謝らなきゃならないような気がして
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