土手のスカンポ
土手のスカンポジャワ更紗
昼は蛍がねんねする
僕ら小学尋常科 今朝も通ってまた戻る
農業用水路のわきにえんじ色のイタドリの若い草が立ち上がっていた。
個のイタドリの直径2㎝くらいの太い幹を採ってきて皮をむいてそのまま食べると酸っぱい味がして美味かったのと、手折る時ポンと音がするのが面白かったがシュウ酸が強いのでせいぜいが一本どまりだった。
また、大量にとれた時はつぶして灰汁抜きを、煮しめにして食べたこともあるがここしばらくは太いのに出会わないこともあってご無沙汰をしている。
”スカンポの花の咲くころ”というこの歌は小さいころおぼえた歌だが、少額尋常科はいかにも古臭く、戦後では小学三年生だったかな?
そして、長らくこのスカンポなる草がわからなかった。
スカンポについてはイタドリ説とスイバ説があり地方によって違う草を意味しているが、どちらも食べると酸っぱいことは同じである。
スカンポなる言葉も、日本語離れしていることから、語源を探してみたがイタドリは酸模、スイバは酸葉と書く。
そして、この歌の題名が”スカンポの花の咲くころ”となれば、イタドリ花は夏に咲き、スイバは今咲き始めている。
そして、ジャワ更紗という意味から見ると、若緑の地に赤い模様が点在するとみるとイタドリのほうが有利ではなかろうか。
結局、島崎藤村の「椰子の実」同様、北原白秋も実物を知らないで書いた歌だったのだろうか。
夏が来た来た ドレミフヮソ
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