老人笑うな 行く道だもの
雪の下の花が咲きだした。
いろい純白の上三枚の花びらには黄色い斑点が付いているのがみそのようだ。
太陽に向かって花弁を広げた花は、中心の雌蕊を囲むようにしておしべが突起を広げている。
土俵にあがった相撲取りが「準備はできたぞ、さあ 来い!」と言わんばかり。
薬草としての価値は一般には減ってきているようで、最近では雑草扱いにされているのが残念、
今から50年ほど前「明治青年会」というものがあり、30歳前後だった自分たちは「減っていく人ばかりの会は発展性がない」などと言って笑ったものだった。
明治が終わり、大正15年と昭和45年を足すと若い人でも60歳を超えているくらいの人たちが作っていたことになる。
それを笑った自分たちは今その年齢を大幅に超えてしまっている。
あれほど盛んにおこなっていた同級会もなんとなしに開かなくなってから四年目になろうとしている。
当時は毎年のようにあちこちで開いていたので誰それが病気だとか亡くなったとかの情報も入っていたが、年賀状辞退なんて言い出す人が出始めてから、だれがいまどんな状況か分からなくなってしまった。
「老人笑うな 行く道だもの」 とはよく言うたもんで、明治青年会はとうに消え去って、昭和戦前に生まれた人たち、そして、戦中に生まれた自分たちもそろそろ、、、、、、
「老兵は語らず ただ消え去るのみ」 となっていく。
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