カンカコカン
カンカン カンカコカン お~りゃ
飛騨の祭りは、春雪が解けて畑仕事が始まる前に行われるのが多い。
そのなかで、神輿の前に獅子舞とともに闘鶏楽が付きものであったが、文化財に指名されている上宝村の村上神社をはじめ高山などの闘鶏楽は大人がするのに対してふるさとの神岡では小学生を中心にした子供たちがすることになっていた。
小さなお盆のような鐘をみんなで打ち鳴らすさまは整然とした大人のものより可愛げあって見ごたえがあったように思っている。
一番小さい子は小学校3年生くらいから入ってくるのだが、緊張していることもあってなかなか同じようには鐘を打つ鳴らせずワンテンポ遅れてしまうのだが、、祭りもあと10日日ほどのこの時期には少しづつコツが飲み込めてくるころである。
故郷を離れて43年、以後、祭りの時期には帰ったことがないので、思い出のなかだけにあるのだがあの町も鉱山の縮小で人口も半分以下になっているうえ少子化でできない神社もあるのではないだろうか。
桜咲く神社の境内を元気に下ってきた子供たちも町内あちこちでカンカン カンカコカンと打ち鳴らすうちに暑い太陽にさらされて、、、、、
思い出は常に霞の中にうずもれてぼやけていくものである。
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