御衣黄
御衣黄という桜の色は桜のイメージからかけ離れている。
淡い青緑色の花弁は木漏れ日を受けて、自らが発行しているのではないかと錯覚させる。
この名のいわれは、そのむかし西安貴族に好まれた衣装の色に似ているからと言われるが、なんとなく高貴な感じは誰しもが感じる色かもしれない。
今日四月八日は灌仏会と言ってお釈迦様の誕生日だといわれ、四~五歳だったころと思うがお寺に行って、小さなお釈迦様の立像に甘茶をかけた記憶がある。
薄暗い本堂は怖い感じしかせず、早く帰りたいの一心で甘茶を注ぎ、帰り際に菓子をもらうのだが戦争中で甘いのののない時代だったので境内を出るや否や自分のもらい分を人に見つからないように食べた時のうれしい記憶はいまだに覚えている。
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