« こんなご時世ならでは | トップページ | 梅雨入り »

2021年5月15日 (土)

蜘蛛の糸

Img_0006_20210515211301 

桜桃の若葉の後ろに蜘蛛の巣があり、陽の光を受けて、虹色に輝いていた。

蜘蛛の糸の強さは同じ太さの鋼鉄ほどの強さがあり一度この糸に触れたら身体に比べて力の強い昆虫でもなかなか断ち切ることができない、と聞いたことがある。

その糸も見破られないため、無色透明になっているが、その透明さが仇となり太陽光を虹色に染め分けており、しばらくは虫の目にも露わに見えているに違いないだろう。

 

「蜘蛛の糸」という小編の小説がある。こどものころ、説話として聞いたことがある。

地獄に落ちたカンダタという罪人にお釈迦様が一つの善行を認めて、極楽から蜘蛛の糸を垂らして救おうとしたが、その糸にすがって登り始めたカンダタはさらにその糸をすがって群れを成して登ってくるほかの罪人に「糸が切れるから登ってくるな!」と言ったところその手元からぷっつりと切れて、また元の血の池地獄に転落していった。という話しである。

その時の糸は、やはりきらきらとして光っていたそうだ。

 

いくつかの町長など様々な理屈をつけて、コロナのワクチンを優先的に受けたワイドショーが言っていた。

この話しを聞いたとき、思わず「蜘蛛の糸」を思い出した。

助かるためにはなりふりをかまわない人間のさが、エゴがむき出しになる。

日本人は決められたことはおとなしくきちんと守る。というが、最近ではそんな美徳(?)もどこへやら、、、、、

そんなモラルのない政治家でも次の選挙では当選できるのだから、選ぶ方もその程度の国民なので、あまり偉そうなことは言えないのだが、、、、、

 

|

« こんなご時世ならでは | トップページ | 梅雨入り »

コメント

岡崎在住さま

どこからが上級国民というのか知りませんが、自治体の長や議員になったとたん、「自分はみんなと違うんです」という意識が身に着くようですね。
「丁寧に説明して、、」と言っている割合いに、質問をはぐらかす手法は政治家特有のものでしょうか。

投稿: オラケタル | 2021年5月16日 (日) 21時35分

あーっとオラケタ様、今回のワクチン接種に関し、オリも芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を直ぐに思い出したよ。我も我もと、糸にぶら下がるんやわね。ほいで、糸が切れてまってみんな地獄に落ちるという結末。人間、まんず頭を使う(知恵を出す)が要諦ですなぁ^^;今の政府に知恵という物は全く無いし「世も末」の状態やね。

投稿: 岡崎在住 | 2021年5月16日 (日) 19時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« こんなご時世ならでは | トップページ | 梅雨入り »