細かい雨
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色は
盛者必衰の理をあらわす
猛きものもついには滅びぬ、、、
日本の戦記物語の代表ともいえる平家物語の冒頭に出てくる一説であるが、沙羅双樹の花の色とはこのような純白を表すらしい。
今日は朝から細かい雨が午前中この花の上に降り注ぎ、花びらの上に水滴をとどまらせている。
沙羅の花は、むかしインドでお釈迦様がこの木の下で説教をしたとされ、純白の花はそれゆえに神聖視されてきた。
しかし、日本には沙羅の木がなかったので、よく似ている花としてこの花を沙羅の木としたそうで、別名夏椿ともいう。
そして、写真の花はその花をまた一段と小さくした花ということでヒメシャラ(姫沙羅)と名付けた。
野生種は安倍川上流や箱根の山などにあるが、サルスベリに似たつるつるの木肌を持ち高さ10mを超えるおおっきな木になるので姫というかわいらしい名は、、、、
今日は、年に一度の町内の清掃日。
今年は町内会の一番下の世話役、班長が回ってきた年なので班内の日との先頭に立って掃除をするはずだった。
細かい雨だったのでやれない状況ではなかったし、雨天順延にはしたくなかったので、そこらを少し撫でただけで終了した。
じっさい、自分の班内では道路上にごみは落ちていないし、ヘドロやごみの堆積した水路はないのでもし晴天だったとしても何もすることがなかったはずである。
この辺りは、昭和40年ころ移り住んだ人々で構成されており、住民の年齢構成は75歳を超えた人がほとんどであり、ここで育った子供たちは皆他所に行ってしまった。
いずれ誰も世話役などできる状態にはなりそうもない。
町内会そのものが崩壊するのはそう遠くないと思うのだが、、、、、
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