海の気を
生まれて潮に湯あみして
波を子守の歌として
千里寄せ来る海の気を
吸いて童となりにけり
童謡”われは海の子”の二番の歌詞である。
今日は梅雨の中休み、あまりの暑さにたまりかねて出かけた用宗海岸の公園。
行ってみると日曜ということもあって子供連れで駐車場はほぼ満車の盛況。
年寄りで病気持ちの連れを連れての散歩はあまり長歩きができないのですぐ近くの石造りのベンチに座り込んだ。
石のベンチは程よく温まり尻に心地よい、しかし何といっても海からの穏やかな風が一番のごちそうである。
海は白波の立つ気配はないが時折護岸のブロックに打ち付ける高波は、単調な海岸に響く子守歌のようで眠気がさしてくる。
高校生だったころ、鉱山の社宅の前が広場になっていて、子供たちの遊び場になっていた。
社宅の庭越しに外を眺めていたら、当時五年生くらいの女の子が、集まっていた子供たちに力説していた。
「私は本当の海を見てきた!、岩瀬(富山県)の海は本当の海ではないんよ}と、、、、
どうやら、飛騨の山奥の子が楽しみ連れて行ってもらえる日本海しか知らない子供達に向かって、愛知県あたりの太平洋を見てきたことが自慢だったようで、本当の海の大きさを説明していた。
ベンチに座ってぼ~っと座って本物の海を見ていたらそんな光景が思い出された。
あの子も今では七十代になっているはず、本人はそんなこと忘れているに違いないだろうが、、、、
海の気はそんなことまで思いださせる力を持っている
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コメント
岡崎在住さま
私らは、一番近い岩瀬浜でした。
富山からの満員電車は大人の尻の間に挟まって外の景色どころか息もできないようなありさま。
砂浜の熱いこと、ほうほうの体で海まで走ったことが最初でした。
アマ晴らしから氷見のほうにかけては子供ができてからのことです。
投稿: オラケタル | 2021年6月22日 (火) 21時14分
富山の「雨晴」に、小さいときに前平住人で観光バスツァーで行って、きれいな海を見て感動したわな^^ こっち(三河)に来て、「蒲郡」の海をみて、がっかりした記憶があるよ~^^;
投稿: 岡崎在住 | 2021年6月21日 (月) 20時21分