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2021年7月31日 (土)

かわせみ瑚

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通称”かわせみ瑚”というそうだ。

今から20年ほど前になるのだと思うが、森町を流れる太田川の上流に洪水防止や農業用水などを理由にダムが作られることになり、この一帯をボーリング調査で上ったり下りたりした場所であった。

森町郊外の道の駅のような”アクティ森”でアユを食べたいという連れの希望で行くことにしたが、あまり早く着きすぎたので、むかし仕事をした場所を見ようという気持ちになって、さらに上流のこの場所に行ってみることにした。

自分らの仕事は、工事が始める前の調査であり、所によっては海のものとも山のものともつかぬ状態の時に入るので、そのまま不適切で終わってしまうこともあるし、工事中や完成後の姿を見ないこともある。

というわけで、今回は久しぶりの見物であったが、さて行ってみるとあまりの変わりようで、どこでどんな仕事をしたかさえ分からなかった。

当時使った道路は湖の底に沈み、あんなに細い流れだった川も消えてしまってあの頃では想像もつかぬ大量の水を蓄えた大きな湖になっている。

湖の中に半島のように突き出た見晴台から眺めていてもどこがどうだったかは能吏の片隅にもなかった。

 

ちなみに、名前の由来となったカワセミは全然見ることができなかったが、割合と人を恐れぬウグイスがすぐそばの枝先を揺らしてケキョ ケキョとなわばりを宣言していた。

 

 

 

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