天気雨
午前の九時ころになって外が騒がしくなってきた。
朝から青空が広がり今日も暑い一日を予感させる太陽が照り付けセミの鳴き声がうるさかったのに、突然縁台の上のタキロンの屋根がたたきつける雨音になっていた。
外に出てみると、家の真上の雲が崖のように立ち昇りその中から激しく雨を降らせているようだが、その南側は雲もなく青空からさんさんと太陽光線が地上に達している。
これほどしっかりとした”天気雨”は珍しいというか初めてのような気がする。
近年地球の気候は極端になっているようで、気温の上昇や雨の降り方に「これまで経験のしたことがない」という言葉が頭につく気象予報が多くなった。
スポーツなどの新記録はよいが、気象の新記録はいただけない。
このままで気象異常が進行すると近い将来人類滅亡という事態になるのは間違いない。
地球ができて四十五億年と言われるが、人類が地球上に発生して二百万年そして、ホモサピエンスが地球上に現れたのは高々二十万年と言われているが、この短い期間で地球に毒をまき散らした結果が、その毒にあたって死滅するというセイタカアワダチソウみたいな哀れな結末を迎えようとしている。
もし、後世に知恵を持った生物が現れたとしたら、人類のことをどう書き表すことだろう。
火山活動を伴う大陸移動や分裂などで、そのほとんどは痕跡もなく消え失せてしまうことだろうから、あまり遠くない将来なら、馬鹿な生物としてその一部が博物館のようなところに陳列されることと思う。
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