稲の出穂
揃う~た 揃うたよ 床突きゃ 揃うた
稲の出穂よりよう なお揃うた
田植えが遅い静岡地方でも田んぼの稲の穂に実が入り始めたようで少しうつむき加減になってきた。
むかし、神岡鉱山の鹿間精錬所にあった溶鉱炉の基盤を固めるため、床搗き棒を持った大勢の人がこの歌で音頭を取りながら搗いたそうだ。
自分は、鉱石採掘の方だったのでこの歌しか知らないが、ストライキの時の大きな焦点の一つに溶鉱炉を止めるという戦術があり、ここの人たちをストライキに入れると会社は溶鉱炉の内側のレンガが崩壊し再建するのに多大な費用をと生産停止があったため、非組合員のお偉いさんを総動員して運転を維持したものだった。
普段 机の前でふんぞり返っている管理職が汗水たらして溶鉱炉を保安運転っせていると思うと溜飲が下がったものだった。
あれからウン十年、労働組合の力も落ちてきて、”ストライキ”を行うような組合はほとんどなくなり、労使交渉の手段であることさえ知らない組合員が増えてきた。
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