百日草は
暑くて湿気の多い空気は周りの山を霞みで黒から鼠色に近い色に染め上げている。
そな暑さをものともせず百日草は赤い系統の色で咲き乱れ、食欲旺盛のタテハチョウを集めていた。
百日草の花言葉の一つに”別れた友への思い”というのがあるが、あの派手な色合いからどう感じたのだろうか。
今日は、七月に亡くなった友達の四十九日忌であった。
久しぶりに三百余段の階段を昇り、彼の畑まで行って、甘夏の下草刈りに朝早く出かけた。
二か月ぶりくらいになる山道は草ぼうぼうで、彼の死後ほとんど人が昇っていない様子で、草刈りをしながら畑に着いた時にはかなりくたびれてしまい、早々に下ってきた。
生きていれば見たであろうジンジャーの花とウコンの花と香花を採って彼の家に行ったが、「やはり野に置け蓮華草」ではないがあまりの暑さもあってか、すぐに萎垂れてしまって見栄えの良くない状態になってしまった。
もともとが物理学者で仏教に対する信仰心がなく、家族にもそのように伝えていたこともあって無宗教であの世に行ったため四十九日忌はやらないことにしていた。
しかし、同じく信仰心の薄い自分でも少し心に引っかかるものがあって、自分なりに送ってあげようと小さな声で念仏をあげてみたのだが、、、、
迷惑だったかどうかあの世に行ったときに聞いてみることにして辞した。
| 固定リンク
コメント
岡崎在住さま
”門前の小僧習わぬ経を読む”ではないけれど、神岡の寺は修証義をはじめとして、いろんなお経を何回も読み聞かせました。
26歳で家を継いでから、何回葬式や法事に出たことでしょう。
お通夜は2時間西国三十三所の御詠歌はしびれが切れました。
般若心経、大悲心陀羅尼、舎利禮文、延命十句観音経など、、、
投稿: オラケタル | 2021年8月29日 (日) 21時23分
オリは「南無阿弥陀仏」の意味を知らんで、お経は有難くない派やわねぇ~😅 インドには故人の墓や仏壇がないしね。何でもそういう遺品があると、生まれ変われない(成仏出来ない)そうやわね!オラケタさんのように、たまに思い出してくれると、天国の故人は嬉しいかもね!
投稿: 岡崎在住 | 2021年8月29日 (日) 13時54分