ピーヒョロー
高い鉄柱の上に立ってあたりを見回しながらトンビが甲高く啼いていた。
ピーヒョロー ピーヒョローと連続して泣いている。
ふと山の端を見ると空高く点のように一羽の鳥が輪をかいて飛んでいるのが見えた。
今は繁殖の時期ではないので、つがいではないとすると縄張り争いというところか。
”鵜の目鷹の目”という言葉の通り、彼らには特別な視力があり人間ではわからない距離でも認識できるのだろう。
ピーヒョロー ピーヒョロー は収まらない。
畑にいたら知らないおばさん同士の会話が耳に入った。
「昨日はよかったっけ」「ほんとほんと、わたしゃ気がすっとしたよ」
昨日の選挙で野党推薦の候補者が当選したことの話のようだ。
外見だけでは判断できないが、どうやら向こうの方で田んぼを作っている人とその知り合いらしい。
以前は農家というと自民党ということに決まっていて、有力者が「この候補」というと素直に従ったものであったが、最近はどうもタガが外れたらしい。
減反政策や外国産の果物や野菜の自由化で専業農家が減って、農協を代表する集票マシーンに締め付けが聞かなくなったのが原因ではなかったろうか。
大事な参政権、自分なりの考えで動けるようになったのは一つの進歩ではなかろうか。
しかし、本川根町のようにまだ狭い地域での意識は、リニアの減衰問題があるのにもかかわらず自民党票が多かったのは、、、、、いや、四分六まで行けたのは、、、、、、
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