光陰矢の如し
「光陰矢のごとし」とかススキの穂を突き破って夕日が矢のように飛び込んでくる。と解釈できそうな大晦日の夕陽。
とにかく、一年の過ぎ去っていくスピードは加速度的に早くなってきた。
以前は、ひなが一日座り込んでいるお年寄りを見ていて「ずいぶんと退屈しているんだろうな」なんて思ってみていたが、そのくらいの年になってくるとそうでもないことがわかった。
新年を迎える支度として、午後四時に風呂に入り念入りに身体中を洗い、仏壇と神棚に酒と燈明を上げ、六時になってブリを焼いて年越しの準備をした。
むかし風にいえば普段でも盆正月並みの食事をしているのだが、さらに豪華な食卓を前にして普段の二倍ほどの日本酒を飲めば、ほろりほろりと羽化登仙の気分になる。
これまたむかし風にいえば、数え年で八十四歳になったことになり、鉱山労働者は早死にすると言われていたのに、、、、、
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