じっと足を見る
石川啄木の歌に”はたらけど はたらけど 猶わがくらし楽にならざり ぢっと手を見る”というのを覚えている。
今日、久しぶりの晴れ上がった空のもと濡れ縁で日向ぼっこをしながら自分の足を見た。
”十文半甲高”と叔母さんから褒められて得意げだった足、あれから80年近く自分の身体を支え、あちこちに運んでくれた足。
運動会や駅伝など楽しませてくれた足。木に登り山ブドウ狩り、アケビも取ってコクボも水木の赤い実も、長棟川ではイワナ釣りやキノコ狩りにも連れて行ってくれた。
十九歳の折には鉱車の車輪が足の上を通過して、親指以外のすべてが骨折した時には危うく失うかもしれない危機を乗り越えたのをはじめ何度も危難を潜り抜けてきた指先。
こうして陽だまりの中で思うように動かせることに日ごろは忘れている幸せを感じている。
ぬくぬくとした陽だまりは血液の流れを進めたようで、身体中がほかほかとしてきた。
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コメント
岡崎在住さま
足美人???
投稿: オラケタル | 2021年12月10日 (金) 15時48分
あらま きれいな足やねぇ~😉
投稿: 岡崎在住 | 2021年12月 9日 (木) 21時33分