雪虫
気温は16度とこの時期にしては暖かったが空一面に張り詰めた雲と時折降ってくる雨により肌寒ささえ感じる一日であった。
そんな中雪虫が今年も舞っていた。
雪虫は井上靖の自伝小説「ゆきばんば」に出てくる虫と一緒で初冬の風のない日に白い風花のようにふわふわと飛びまわる昆虫である。
この昆虫、秋まではアブラムシという大きさ1mmほどの小さな虫で、若芽などで大繁殖し野菜などに害を与えている。
テントウムシがこの虫を好んで食べてくれるというが、とてもとても食べきれないようで、あちこちにびっちりとついているさまは気持ち悪くなる人さえいる。
その虫が、越冬するために冬になると藻腰のような白い綿毛と透き通った羽をつけて飛びまわるようになる。
今日は二十四節季の大雪 空寒く冬となれる頃だというが、その句にたがわない空模様は出足を止めて家に籠りっきりの一日となった。
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