三億円
「天気が回復し青空が広がる」という予報だったが、青空は一向に回復することがなかった。
麻機の一角に葦の穂が白く密集している場所があるが、まだ木枯らしが吹く前なので穂を飛ばさずに白白としているさまはさながら老人の白髪といった感じで侘しく思えてくる。
きれいな銀髪なら「お上品です」と言って慰めておくが、自分同様乱れ髪を曇り空が拍車をかけているこの暗い絵はなんと言えばよいのか。
今日は公務員のボーナス支給日だそうで、ボーナスとは縁のない人々にとってはうらやましい日である。
特にろくな仕事もしないで何百万円という高額のボーナスをもらう議員や首長にはうらやましいを通り越すものがある。
そして、今日は53年前の三億円強奪事件があった日である。
そのころの給料の平均は3~4万円くらいしかなかった時期でありその額の大きさとともに、けが人一人出さずに鮮やかにかっさらっていった事件には顎が外れるくらいの驚きと何かしらの喝さいを送ったものだった。
おまけに、事件は迷宮入り時効を迎えて警察の歯ぎしりだけが、、、、、、聞こえてきた。
そして、こども一人当たり5万円を配るのに一千億円もかかる時代ともなれば 三億円なんて ちっぽけな話しだよな。
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