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2022年3月29日 (火)

カタクリ考

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自分らが子供のころカタクリなんてどこにでもあった。

春先、葉を落とした木の下の落ち葉をかき分け出てきた葉っぱを摘み取り、さっと茹でておひたしにして食べたがホウレンソウによく似た味で美味かった。

そして、この草の根を掘り出すと親指くらいの百合の根に似た根が出てきて良質のでんぷんが取れ高値で買い取ってくれた。

そのため、小遣いのない農家の嫁さんたちが自分用のへそくりにするため暇を見て掘ったが、周りの草が育つと見えなくなるため翌年まで持ち越される。

同様なものとして蕨の根も掘って澱粉にしたがこちらはワラビ粉といい、今ではジャガイモから作られる澱粉にとって代わられ、本物は幻の粉として効果で取り引きされているがカタクリそのものがこれだけ少なくなると、、、、、、、

カタクリがどうしてこれほど減ったのか、、、

 

原因として落葉広葉樹林がなくなったことと、山の手入れがおろそかになったことにある。

今では人が手入れした観光用しかないので、摘んで食べるなんて”夢のまた夢”的存在になってしまい、この話を聞いた小さい孫から「じいじはなんでも食べるんやね~」と。

 

 

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