まだ残っている夏
台風による浸水騒ぎ以来なんだかだと気づかれする日が多かったので、御前崎の海岸まで行ってみた。
空は真澄に晴れて湿気も少なく心地よい風が吹き渡っていた。
御前崎の海はまだ夏が去っていないようで、道路わきにあるいくつかの駐車場は一杯。そのほとんどはサーフィンボードの愛好者のようで、海岸から少し離れた海面にはゴマ粒をまいたように黒い頭が浮かんでおり、時折波に乗って海岸向かってくる。
台風の余波らしく普段より高い波が打ち寄せてはいるが、ビデオなどで見るサーフィンに比べると物足りない波で、波乗りしているものにとっては高い波かもしれないが、見物している自分たちから見ると物足りない。
それでも、海と言えば海水浴で泳ぐだけしか能のなかった自分たちから見れば、多様な遊び方ができる今の若者は、、、、、、、、うらやましい。
2,001年の制作だった「スターリングラード」という映画を前に見た。
第二次世界大戦のおり、ドイツ軍がソ連のスターリングラードをあと一歩まで攻め込んだ際を主題にしてある兵士が狙撃兵として活躍する映画であったが、製作元はロシアでなくアメリカとイギリスだった。
この映画のはじめの方で主人公は銃さえ持たされず敵陣に飛び込む人海戦術の一兵士であった。
仲間だバタバタと殺される中初めて銃を手にしたのは銃を使えないほどの傷を負った情報将校から渡されたもので、遮蔽物の陰からドイツ軍将校を次々と銃撃して行くシーンが描かれている。
実戦にもこのような場面があったそうだ。武器を持たずに敵陣をめがけて走る前の兵士が倒されればその銃がようやく手に入る、それも、取り合いで。
映画では書かれていなかったが、実際はその後ろに督戦隊という舞台がいて、突撃をしない兵士は味方の督戦隊によって殺される仕組みだったそうだ。
そのため武器もなしに敵に向かって突撃をしていくという場面が出てくるのである。
最近のニュースでロシアが予備役を30万人招集してウクライナとの戦いに駆り出しているというが、召集された兵士の士気は低く、予備役とはいえ今の戦いにはついていけない人が多いとみられる中、プーチン大統領は降伏した兵士には、懲役さえ科すというむかしの日本の戦陣訓みたいな法律さえ作っているそうだ。
この戦いどんな結末を迎えるのかわからないが、人の命を無駄遣いする権力者は早々に舞台から去ってもらいたいものである。
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