よっちゃん専務
自動車のエンジンオイル交換に知り合いの自動車修理工場に行った。
すると、はるか向こうから自転車に乗った"よっちゃん専務"がゆっくりゆっくりとやってきた。
よっちゃん専務の愛称を持つこの老人は20年ほど前までは別の自動車代理店の社長の親で専務の肩書を持っていた世話好きの人で、自分が行っている自動車修理工場もこの人の世話で立ち上げ、自分もこの工場を紹介された仲である。
そんなこんなであったがここ7~8年近く会っていなかった。
積もる話の中で今年89歳になるというが、先年ヒヤッとした経験から自動車免許を返納し、今は自転車一本であちこちを歩いているが、最近になって体力の衰えを感じてしまうとのこと、、、、
と言いながら、「ちょっと待って 家に戻って取ってくるものがあるから」と言って持ってきてくれたのが写真のアケビ。
「飛騨の生まれって聞いていたけど、これ知っているよね」と差し出した。
「子供のころは大好物で、今の時期になると山中探しまわったものだよ」「この上の山に今一杯あるんだけんど、手の届くとこは日が当たらんもんで、こんなに白いんよ、よかったら食べて」
「珍しいもありがとね、まだあの山に登るくらい元気があればしばらくは大丈夫だね」
7~8年ぶりくらいの再会、今度があるかどうか、、、、歳を取るってことは残酷なもんだよ。
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