歴史は繰り返す
自分の父親は明治生まれなのによく西暦の年号で生年月日を言っていた。
その父親が生まれたのは1905年であり、おりしも日露戦争の始まった年でもあった。
日清戦争で中国東北部の権益を得た日本と南進を目指していた当時のロシア帝国の間で摩擦が激しくなり、戦争に入ったのだが当時の風刺画には巨大なクマに挑む小さな侍を見立て、とてもかなわない相手に挑む日本は負けるのが当たり前くらいの国際評価だったことを現している。
しかし、いざ戦争が始まってみると、そのころ世界最強とうたわれたロシアの軍隊はがたがただったこともあり、旅順港封鎖、日本海海戦と次々と大敗した結果中国進出を止められ、樺太南半分を失うなどしたばかりか国内を治めきれなくなって帝政ロシアは皇帝一家が処刑されてソビエト連邦になった。
それからおよそ117年、今度はロシアが小国ウクライナ大義も名分もなく進行した結果、手痛いしっぺ返しを食らっているさまは日露戦争を思わせるものがある。
このままずるずると後退すればプーチン大統領とその取り巻きにとって、帝政ロシア同様生きる場所がなくなってしまうかもしれない。
”歴史は繰り返す一度目は悲劇として 二度目は喜劇として” かのカールマルクスが言ったというが、これが本当だとしたらそれこそ大預言者であり、喜劇を通り越している。
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