柔らかな陽光
今年もあと三日と押し詰まってきた。
畠から正月用の野菜を採ってきたが、風もなく穏やかな陽光はもの悲し気なススキの穂を通して柔らかく降り注いでいる。
”人生わずか五十年 化天のうちにくらぶれば 夢幻のごとくなり”と言われたのは平安時代の敦盛から昭和20年代までで、その後寿命はぐんぐんと延びた。
自分も近々八回目のウサギ年をむかる羽目になったようだ。
先日も「その歳まで元気に過ごしてこられたのは幸せですね。健康が一番です」と言われた。
その秘訣は?と聞かれたがなんと言っていいのか分からない、「ただ、先祖がこんな遺伝子を受け継いできてくれたためでしょう」しかない。
ありがたいことに八十七歳から七十五歳まで五人兄弟がすべて健在でいるのは江戸時代までガッシン(飢え死に=餓死)が何度もあった飛騨でそれを切り抜けてきた先祖がいてこその健康であり命だと思っている。
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