八十八夜
夏も近づく 八十八夜 トントン
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みじゃないか
茜襷に 菅の笠
今どき茜襷に菅の笠は観光以外にないが、八十八夜の今日摘んだ新茶は特別なものがある。
毎年10kgほど持ってきてくれる安倍川上流の有東木の友達はもう少し遅れての茶摘みになるが、今年は育ちが良いそうで、楽しみである。
八十八夜を、こちらでは”別れ霜”といわれ、四月半ばからこの時期まで急に冷え込み霜が降りることがあったがこの日から霜が降りなくなるという意味合いも含めてた。
それでも自分らが静岡に来た当時は霜が降りそうな気配がすると、自動車の古タイヤに火をつけ茶畑の上に煙幕を張って霜が降らないようにしていたが、公害問題もあって現在では防霜ファンがその役を務めている。
その名残から今でも茶畑には古タイヤを見ることがある。
当時の天気予報から時折失敗して一番高価な一番茶が被害を受けることがあり、地滑り工事をしていた自分らの現場に農家の人が愚痴をこぼしに来たのも二度三度あった。
ともあれ、若者のお茶ばなれと高齢化でお茶の生産量が減る一方だそうだが、毎日お茶を一リットル以上飲んでいる自分はタバコを吸う人並みに歯の裏を茶色に染めている。
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