沙羅双樹の花の色
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色は 盛者必衰の理りをりあらわす
猛き者もついにはほろびぬ、、、、、
平家物語の冒頭に書かれた言葉で、平家ばかりでなく源氏も次々と滅びていくこの物語の本筋が歴代の琵琶法師などによってかたち造られていくうちに日本人の根本精神になったのでないかと思っている。
その歌の中に歌われている沙羅双樹がこの花に似ていると日本ではこの花にその名前をかぶせている。
別名を夏椿ともいうが、どちらかというとついば機というよりサルスベリに似た木肌をして入りて、富士山から伊豆にかけての山林にも自生している。
最近急激に株価が上昇してバブル期の最高値に近づいている。
昭和三十年代に就職し、ずーっと低迷していた株価が急上昇したころは日本が世界を席巻し「二ホンアズナンバーワン」などと言われたころは日本中沸き立つ勢いであったが、本当に風船がはじけるように消え去って三十年、株価は一時七千円台まで下落したのを知っている。
しかし、バブル前の時期には日本の未来は明るく見え、国民のかなりというよりほとんどが浮かれていたような気がする、しかし、今回株価が上昇して、、、、と言われても世相は暗いままだあることが一番の違いである。
先日のテレビの解説では株価の上昇の一番の原因は外人が円安などで買い込んでいるためだというし、日本の中でも貧富の差が拡大してきていることから、恩恵をよくしている人はほんの一部なので、バブル期前のように景気が国民のものになっていないそうだ。
失われた三十年というがまだ終わりではない、この先四十年 五十年と続いていくとしたら、、、、、
| 固定リンク


コメント