ユウガオ
ユウガオの花が地面にこぼれたように咲いていた。
人の手で育てられた朝顔が午前中に萎れてしまうのに対して、ユウガオは夕方まで咲いているところから名付けられたときいているが、花の寿命はそんなに長くないのは朝顔同様である。
また、ユウガオが人の手で育てられて来なかったのは、その繁殖力の強さにあるのだろうか、この地面にこぼれているように見えるのはやっと先日草刈りをしたところに咲いているのだが、畠に入ると抜いても抜いても、、、という状態になる。
故郷飛騨の山の村に行くと中川与一の「天の夕顔」という大きな碑が立っている。
この小説は年上の人妻に恋をした大学生がその情念を鎮めるため雪深い山の村で過ごし、五年後その人妻に会いに行くと亡くなっていたという浪漫小説で映画化もされたということで建てられたそうだが、この小説をめぐっては中川与一が人の話を聞いて創作したそうで、その創作の元になった人との確執が話題になったことが有る。
当然、中川与一は山の村に足を運んだことさえないとか、、、、
自分としてはこの地で生活した江夏三好の「下下の女」が山の村を映したもので、この人の碑を作る方が最適と思っている。
根無し草の夕顔は天蓋山のふもとでふてぶてしくたっている。と言えば「また憎まれ口を叩いて、、、、懲りない人」って言われるのだが。
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コメント
「天の夕顔」の本は、昨年に岡崎図書館で借りて、それはそれは「大きな活字本」で直ぐに読めたけど、この夏の墓参りの時に、山之村牧場に行って、「天の夕顔」の単行本400円を購入したものの、ページ数が多くてようやく読み終えました🙊。結果、本人は山之村の生活を楽しんだようで御座るな😁 鉱山(下之本、吉城)の関係で、当時(昭和初め)は拓けておった気がしますねぇ。
投稿: 岡崎在住 | 2023年8月25日 (金) 12時55分
岡崎在住さま
んで どうでした。
不倫とはいかないまでの小説ですが、山の村がそんなに持ち上げるほどもないような気がしますが。
投稿: オラケタル | 2023年8月15日 (火) 21時35分
「ああ野麦峠」を含め、3小説を読んだけども、一番簡単に読めたのが「天の夕顔」やったね^^; 字が大きいし、ページ数も少ないでね(笑)
投稿: 岡崎在住 | 2023年8月12日 (土) 21時35分