ファンクラブ
故郷は遠きにありて思うもの」ということばがあるが、この歳になると中々行けなくなって思いだけが夢のなかで行っている。
故郷を離れてもうすぐ四十四年になり、人生の半分以上は静岡に住んでいるのだが、こちらに来た当時は東名高速道を小牧で降りて国道四十一号線をひたすら北上する道が最短で八時間くらいかかった。
この時は「帰ってきたな」と感じるのは数河峠の上り道で、ほっとするのは寺林から二十五山がちらほらと見える頃からだった。
そして、今は松本から平湯経由で帰るのが最短で五時間弱で行けるようになり、これまた故郷の帰ったと思うのは平湯から見る笠ヶ岳であり、ほっとするのが麻生野あたりから見る大洞山が見え始めたところあたりになる。
石川啄木も読んでいたが、故郷の山川はいつ帰ってきても穏やかに迎えてくれて、ただただ有り難い。
近々故郷納税が返礼制度が変わるそうだ。
もともとの発想は世話になった市町村に少しでお礼をしたいという意欲をかなえさせるために始まった制度と思っていたが、返礼品目当てのため知りもしない自治体に送るのが主体になってしまった。
そのため返礼品で釣ろうと自治体側もあの手この手で競争を始めてしまった結果がこのような規制を設けなくてはならなくなってしまった。
自分らのように年金生活者にとっては消費税を除けばわずかな税金しか収めていないので故郷納税はしたくても出来ない。
先日飛騨市のホームページを見ていたら飛騨市ファンクラブなるものあったので早速申し込んでみたが、せいぜい飛騨市を紹介したり、もし帰ることが有るなら飛騨神岡の宿を利用しいくらかでも、、、、なんて考えている。
まあ年寄りに出来ることは限られているんだけど、、、、
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