日はまた沈む
太陽の光が次第に力を失って沈んでいった。
西の空の雲にまだ赤みが残っているが、遠くの人家の窓には明かりがついている。
秋の日はつるべ落としというが、日が暮れだすと夕闇はすぐにやってくる。
むかしヘミングウエイの小説に「日はまた昇る」というのがあったが、日はまた沈むはめっきり物寂しい。
三菱自動車が中国での工場を完全閉鎖し撤退する。国民総生産で日本はドイツに抜かれ四位に後退し、近いうちにインドにも抜かれそうな状況だという。かって日が昇る勢いで世界二位にまで上り詰めたころの勢いはどこへ行ったのか。
原因はいろいろと言われているが、企業が火傷を恐れて内部留保にはしり、研究などの分野に手を出さなかったということが活力をそぐことになったのが大きい。
失われた二十年はこのさき三十年となる暗闇に突入していく。
インターネットには日本が技術面でも食べ物でも何でも優秀だというが、三菱自動車が中国から撤退しなければならなかったのは次世代の自動車を作れず旧態依然とした生産を続けたにほかならず、トヨタをはじめ円安で巨額の資金をため込んでいるトヨタも例外ではない時代がやってくる。
先日来トヨタイズムとかのコマーシャルを見ていると香川照之のころのコマーシャルから一歩紋化してないように感じるが香川照之並みに何れ転げ落ちる時期に来ているようにも見える。
特にトヨタは看板方式という下請けいじめをやっていて、下請けがこけたらたちまち工場がストップしてしまう弱点が今年二回あった。
借金漬けでランクを下げている日本そして大企業”親亀こけたら皆こけた”とならないように祈る。
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