南京虫
今年は春先のヘチマの芽吹きが悪くて九月に入ってからの種でようやくヘチマがぶら下がりだした。
そんななか勢いを取り戻したかのように花が次々と咲き出し、通りすがりの人や先生に連れられた保育園児が散歩の途中眺めていく。
足長蜂も最後の蜜吸いに立ち寄ってくれた。
来年のパリオリンピックを控えて大発生している南京虫がフランスで話題になっているそうだ。
南京虫、戦後の鉱山社宅でもよく見かけた。
普段は平べったい丸い腹を持つ虫で大きさは三ミリくらいだったかと思うが、血を吸うと腹がパンパンに膨れ上がり、潰すと独特の嫌なにおいがしたのを覚えている。
夜人が寝てから血を吸いにたかるが昼間は壁の隙間などに隠れていた。
そのため、壁の板の隙間などをカンテラの炎を押し付けて退治したのだが、良く火事にならなかったものと今になって思っている。
その南京虫もどうして絶えたのか、あれ以来見たことがないのでフランスで大発生というのは不思議でならない。
同様に女の子の髪の毛にたかったシラミも今では見たことがないのだが、一部で盛り返しつつある屋に聞いている。
昆虫の生命力は人間をはじめとする哺乳類より生命力が強いと言われ、人類が滅びた後世界を牛耳るのは昆虫だと聞いたことが有る。
そうそう、南京虫と言えば一時期女性用の小さな腕時計を言ったものだが、どうしてこんな名前が付けられたのか聞くよしもなかったが、これもいつの間にか消えてしまったのは、、、、、、
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