赤蓼科
朝焼けの蓼科山、山頂にこのあたりの名称になった”鍋蓋山”のつまみの部分を真っ白にして朝もやの彼方に浮かんでいる。
蓼科山は標高2351mという高さを誇りながら日本のほかの高山と違って岳がつかず山になっているのは、
コニーデ式と言われるなだらかな台地のような形状が山の高さを隠しているせいかもしれない。
そのためか、諏訪富士は良いにしても飯盛山、黒斑山 女ノ神山、そして鍋蓋山など愛称で親しまれている。
この山には三度上っているが、最初に登った将軍平から上の巨石が積みあがったような山を形成し山頂には鳥居と共に中央部には火口のあとみられる臍のような窪みが見られた。
これは台地上の山塊の中央にトロイデ式というマグマがゆっくりと地下の岩石を持ち上げて釣り鐘上の複式火山を形成しているためで、この部分に樹木がほとんどないため麓から白くみえる部分である。
そして、この大地の周りを取り囲む町の一つに立科町というのがあるが、この町のいわれについて気になって調べてみたら、古いむかしこの山に立科という字で書かれていたというものもあったが、町名を作る時”蓼”という字が当用漢字になっていなかったからいうのがあったが、そうなるとこの町名は意外と新しいことになる。
何れにしろここ二~三日の晴天は放射冷却が強かったようで、自動車のフロントガラスが全面ガビガビ状態でお湯をかけて視界を確保した。
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