薬九層倍
秋も深まり菊の花が真っ盛りの時期を迎えた。
庭にも幾種類かの菊がほったらかしの状態で花を咲かせているが、その中に何年か前 いや十年以上前だったかにもらってきた食用菊が少し生えている。
その花を今日摘んで水で洗いさっとゆでた後ポン酢で食べた。
花としては花びらの部分が多く蕊は見当たらないため調理は簡単でシャキシャキ感とほのかに香る菊の花の匂いが何とも言えずうまい。
食用菊は古くから日本に入ってきていたようで、その当時は延命長寿の薬とも言われていたそうだ。
また山形県ではこの花のことを「もってのほか」というそうでいわれを聞いてみると”皇室の御紋である菊を食べるなんてもってのほか”と言うことにあるそうだが、硬質を敬う気持ちのない自分にとってそれこそもってのほかである。
流感が流行っているのに咳止めの薬が無いそうだ。
風邪薬や咳止めは政府の推進もあってジェネリックが八割ほど占めていたが、その薬を作る後発薬会社が何社か不正を行っていて製造ラインが止められていることで生産が少なくなっているそうだ。
以前は「薬九層倍」という言葉があるほど薬屋は儲かっているという話しがあったが、後発薬は開発会社の特許期限が終わった後同じような成分で作ることから安価に製造できるため政府の薬価基準下げの方針と合致している。
ところがこれが裏目に出たのか後発会社では儲けが少ないため設備投資が出来ず限られたラインで薬を製造するため、中には作れば作るほど赤字になることもあると報道されていた。
この先どうなることか分からないが、コロナのワクチンなどで見るように日本の開発技術は薬のみならず他の部門でも世界から大きく後れを取っていることは如実であり、このまま推移していけば一部ユーチューバーが誇りにしている日本はすごい国はいつまで言えるのだろうか。
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