忠臣蔵考
あれほ年末の定番になっていた忠臣蔵が無くなってしまったと思っていたらBSで一つ放映されていた。
史実とはかけ離れてしまった忠臣蔵だが日本人の規範 美意識 バックボーンを形成してきた物語は為政者にとっては都合の良い物語だったに違いない。
この物語が最近の若者の心から離れたというか興味が無くなってしまったというのは、社会構造の変化にあるような気がする。
先日孫が帰って来た時に今までは辛抱して仕事を続ければ、その仕事の中に面白みが出てやりがいにつながるといってきたが、今回は「嫌なら早く辞めて転職を考えてもいいよ」っていったら「親たちみたいに定年まで勤める気は無い」とこたえてくれた。
江戸時代以前は大名というか主人が嫌なら平気で出奔するのが当たり前であったが、世の中太平になって就職口がなくなると「君 君たらずとも臣は忠節を尽くせ」という儒教を芯とした思想から忠臣蔵がもてはやされ昭和までそれが続いたのではないだろうか。
今それが解き放された、内閣も改造されるのだがいつまでも昔を背負っている古い社会が変わるのはいつのことか、、、、
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