森林の荒廃が
むかしむかし 戦後からの復興の一つとして戦中禿山になった山々に育ちの早い杉の植林が盛んになっていたるところが年中真っ黒な杉山に変わった。
生き残った広葉樹林もそのついでに杉の山に帰られたがとくに当時価値のない気としてブナが伐採されその有様を”ブナ退治”と聞いたことがある。
切られたブナの木は経木としてしか使い道がなかったようで親戚の近所にその工場がありかなり悪臭を漂わせていた。
その経木は駅弁などの入れ物だったため、駅弁の匂いを嗅ぐとその悪臭を思い出し食べる気がしなかったものだった。おかげで駅弁と言えば美濃太田駅の釜めし弁当しか買う気がしなくなり、出張のたびに買った釜めしの入れ物がいくつも家にあった。のをおもいだす。
閑話休題
いまそのころ植えた杉が土砂災害に拍車をかけている。
テレビで報道される写真を見ると、杉丸太が土石流と共に流れ下って家の直撃破壊している。
植林をした杉の木は同じ自然木の杉と違って根を深く地面に伸ばすことがないうえ最近手入れもなく荒廃した地面は保水力が無くなってしまった。
自分が働いていた当時でさえが地滑り工事と言えばそのほとんどが杉の植林地帯であった。
また森林の荒廃は、竹の繁殖力を止めることができないため同様の地滑り原因となっている。
最近森林税なるものを国民すべてから召し上げて治山工事使うことにしたが、その成果は果たしていつのことになるのやら、、、、、、山を荒廃させた地主から山を取り上げるくらいの処置をしなければこの問題は税金の無駄遣いに終わる可能性さえあるのでは、、、、、
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