懐かしく思い出す
先日脳の血管を調べを前にして看護師が体内に金属製のものがないかと質問してきた。
針金が肘に一本入っているというと「それ何時ごろかのこのことですか?」って言うのでおよそ60年前だよって答えると一瞬怪訝な顔をした。
まだ三十代になったかならないかの若い人だったので戸惑ったんだろうか、、、、、
昭和38年の今ごろ鉱山病院の10数人がはいる大部屋のベットでしろい天井を見上げていた。
肘の粉砕骨折、腰椎、あばら骨のほか腎臓損傷のほか出血多量で輸血をしたあと、腰椎完治まで「三か月間寝返りなどせずに動くな!」ということだった。
元巡洋艦の軍医だったという医者はかなり優秀な医者だったようでその後60年たった今でも腰痛にならず肘も最近まで動きは制限されているが痛みはなかった。
今どの病院も、大部屋で4人程度だが当時は老若ごっちゃまぜの大部屋は結核などの伝染病患者はいなかったが、内科外科の区別もなく、泊まりこみの雇われ付き添い、家族を含めて大賑わい、いまでいうプライバシーもなければエアコンもなく窓全てを開け放し風通しを良くすることで夏を過ごしていた。
なすこともなく暑さしのぎに家に閉じこもっていると、そんな昔のことが懐かしく思い出されてしまう。
| 固定リンク
コメント