スズメの涙
揃うた揃うた床つきや揃うた
稲の出穂よりよ~ なお揃うた
ありゃらん こりゃらん よ~いとな
若いころ勤めていた鉱山には溶鉱炉があり硫酸の抽出と鉛精錬にそれぞれあったように思っていた。
思っていたというのは坑内所属の自分には精錬工場部門をよく知らいからであり、このどちらかもしく両方の溶鉱炉を造る時歌われた歌が上の歌の文句の”床つきうた”であった。
節はどこか東北の民謡だと聞いているがその節に乗せて溶鉱炉の基礎を搗くときの調子を合わせるための作業歌として歌われたとか。
今日麻機の田んぼ脇を歩いたら稲が一斉に穂を出していたのでこの歌を思い出した。
同じ時期に撒いた稲なので出穂も一緒なのは不思議なことではないが、その当たり前が不思議でもある。
これを見て、スズメが群れをつくり稲の穂陰に入ってはまた飛び上がっていた。
普段は虫を食べていてムクドリとの勢力争いで数を減らしているスズメは近いうちに天然記念物にもなりそうな鳥であるが、この時期出穂をついばむ鳥となるため害鳥になることであろう。
今日も暑い空が続き午後になって降った雨は地面を濡らすまでに至らなかった、、、こんな雨をスズメの涙という。
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